JANSIで活躍中の職員紹介

安全基盤部
組織有効性総括グループ

岡本 直樹さん

岡本 直樹さん
2008年
九州電力(株) 入社
2022年~
JANSI 組織有効性総括G 勤務

グローバルな視点で原子力施設のリスクマネジメント※1を改善

私が所属する組織有効性総括グループは、組織の有効性※2改善の支援等を行う部署となります。それら活動のうち主に発電所と接点を持つ業務としては、RM(リスクマネジメント)実務検討会、RMに関する事業者間相互ベンチマーク※3の運営などがあり、他にも国内外の知見の収集などにより事業者の皆様のRMに関する知識の底上げや課題解決に資する活動を行っております。
 その中で私は、RM活動の海外調査業務などを行っています。今年は2度ほど米国へ赴き、RM活動の動向を調査してきましたが、米国の産官学の垣根を超えた熱心なコミュニケーションは非常に印象的であり、日本も見習うべき姿であると感じました。収集した情報は事業者の皆様に活用いただくためにエクセレンスガイドライン※4へ反映したり、RM実務検討会を通じて共有させていただいたりしております。
 調査先の事情等によって海外調査から得られた情報は、日本の業務等にそのまま適用が難しい場合も多くあります。よって、JANSIから日本の事業者に展開する際には、役立つ情報をわかりやすく提供することを心がけています。
 JANSIの強みは、グローバルな視点を活かして事業者の皆様の「かゆい所に手が届く」活動を行うことができることだと思います。今後も個々の電力会社では収集が難しい知見をご提供することなどで、事業者の皆様のためになる活動をしていきたいと考えております。

※1 原子力施設のリスクマネジメント:原子力安全リスク、放射線リスク、労働災害リスクなどを科学的・合理的に把握・分析し、その結果を踏まえて安全性を自主的に向上させる活動。

※2 組織の有効性:発電所と本店を併せた組織全体が良好なパフォーマンスを発揮し、発電所の安全性が向上し、かつそれらの持続性を有すること。

※3 ベンチマーク:事業のプロセスを改善するため、同じプロセスに関する優良事例と比較分析を行うこと。

※4 エクセレンスガイドライン:事業者が目指すべき世界最高水準の安全性(エクセレンス)を明確化しJANSIが制定したガイドライン。