JANSIで活躍中の職員紹介
技術支援部
火災防護・緊急時対応グループ
峰岸 徹さん

- 2005年
- 東北電力(株) 入社
- 2021年~
- JANSI 火災防護・緊急時対応G 勤務
原子力防災の支援を実施
身をもって知った原子力防災の重要性
2011年3月11日の震災時、私は女川原子力発電所に勤務していました。
当時は原子燃料を担当しており、震災直後から現場のパトロールを行い、燃料設備の健全性を確かめていました。社員寮も被害にあったため、結局1か月以上発電所に泊まり込むことになりました。
生活インフラが満足に整わず、終わりの見えない状況の中、発電所を守り続けるというのは非常に大変であったと記憶しています。
震災の被害を目の当たりにしたこともあり、原子力防災は単に発電所を守る、維持するためのものではなく、人の命に直結するものであると身をもって実感しました。現在でも業務に向き合う際はこのことを肝に銘じています。
その後、原子力防災を担当することになり、原子力防災訓練発表会に参加したのがきっかけでJANSIを詳しく知りました。
当時参加者だった自分が現在は発表会を企画する側になっていることに不思議な縁を感じています。
事業者にとって頼れる人材を目指して
JANSIは昨年7月に組織改編が行われ、その際に「防災・緊急時G」と「火災防護G」が一つとなり現在のグループとなりました。原子力防災と火災防護は密接に関わるものであり、防災についてさらに深く学べる機会ができたと捉えています。
支援業務は、事業者の方に本音で悩みを相談していただけることが重要となります。そのためには相談できる、頼れる相手であるという信頼感が大切だと考えています。
JANSIは様々な分野でプロフェッショナルな方がおり、そういった点で頼れる方々ばかりです。
事業者の皆さんには積極的に相談していただければと思いますし、私もその頼れるメンバーの一人となるべく日々自己の研鑽に努めていきたいと思います。
火災防護・緊急時対応Gは、火災防護分野及び、緊急時対応分野のエクセレンスガイドライン整備やピアレビューへの参加、専門委員会等による支援を実施しています。
私はその中で緊急時対応分野の支援業務が主たる業務です。
緊急事態への対応を実際に体験することは稀です。また、防災用の施設・設備は通常の運転で使用することが少ないものも多いため、常日頃から訓練を実施することが重要となってきます。JANSIはこの訓練の支援を様々な形で行っています。
私は、原子力防災訓練検討委員会の事務局として、委員会や発表会等の情報共有の場の設定や、セミナー及び講演の企画・運営に携わっています。
今年の3月には「海外における緊急時対策に係る規制動向と事業者の対応について」及び「世界最先端の災害対応基準とその活用について」というテーマでセミナーを実施しました。