JANSIで活躍中の職員紹介

パフォーマンス向上支援部
支援総括グループ

廣瀬 圭二郎さん

廣瀬 圭二郎さん
1993年
九州電力(株)入社
2021年~
JANSI 支援総括G 勤務

総合評価を自主的安全性向上の原動力に

私が所属する支援総括グループは、発電所総合評価、発電所パフォーマンス指標※1(以下、PI)の収集・分析・整理、再稼働支援などの横断的支援活動、PMCM※2の運用・改善を行っている部署です。
 その中で私は、発電所総合評価の事務局、PIの整理などを行っております。
 発電所総合評価システムは、各種PIとピアレビュー結果を基に、JANSIの技術部門の気付きを加え最終決定した総合評価結果を、電力会社の社長やCNO※3の前で公表する制度です。良い点も改善すべき点も、全てを各事業者の前で公表することで相互に緊張感(ピアプレッシャー)を生み、それを自主的安全性向上の原動力としてもらうことを目的としています。高い評価を得た事業者は全社長の前で表彰され、改善すべき点の多い事業者については社長間で改善案が議論されます。このような「名誉と恥」による精神的インセンティブも、自主的安全性向上につながると考えています。
 発電所の現場の方々からすると、発電所総合評価システムをきっかけに、上層部から様々なプレッシャーを受け、対策を強いられているように感じることもあるかもしれません。しかし、そういった影響力こそが、JANSIが事業者の皆様と共にエクセレンス(世界最高水準の安全性)を目指す上で有効だと思っています。PMCMを通して、発電所の自主的安全性向上が根付くことを目指して活動してまいります。

※1 発電所パフォーマンス指標:JANSIが収集している、発電所の安全に関わる様々なデータを数値化したもの。発電所総合評価やPMCMなどに用いられる。PIはPerformance Indicatorの略称。

※2 PMCM:Performance Monitoring & Contentious Monitoringの略。発電所のパフォーマンスを定常的に把握し、適切かつタイムリーな支援活動につなげるための制度。

※3 CNO:Chief Nuclear Officerの略。事業者の原子力関連最高責任者。