活動実績等

PRA用パラメータ専門家会議 第2回議事概要

日時 平成26年4月23日(水) 10時00分 ~ 12時00分
場所 原子力安全推進協会 13階 第1,2会議室

出席者(順不同 敬称略)

委員 笠井主査(秋田県立大学)、高田副主査(大阪大学)、牟田委員(東京都市大学)、
栗坂委員(JAEA)、吉田委員、桐本委員(電中研)、滝口(東京、松尾委員代理)、
成宮委員(関西)、岩谷委員(中部)、友澤委員(四国)、藤井委員(東芝)、
曽根田委員(日立GE)、黒岩委員(三菱)、佐藤委員(TEPSYS)、倉本委員(NEL)
常時参加者 西野(JAEA)、曽我(電中研)、鳴戸(NESI)、門田(NEL)、根岸(GIS)、松中(TEPSYS)、
玉内(日本原燃)、山岡(東芝)
事務局 橋本幹事、佐竹、河井、鎌田(原安進)

議事概要

  1. 前回議事録の確認
  2.   
  3. 機器故障率の推定手法に関する解決策の検討
    委員および常時参加者より、機器故障率の推定手法に関する解決策の検討について説明した。
    概要は以下のとおり。
    • MCMC計算ソフトをBUGSからStanに変更することで自己相関が低く、収束性が高い推定結果が得られる。
    • 超事前分布を一様分布から無情報事前分布、共役事前分布に変更することにより収束性が改善し、また、両者ともに近い平均値が得られた。今後、WAIC、WBICという手法を用いて事前分布の適切性、データの再現性を比較し、望ましい事前分布を検討する。
    • EPRIの火災起因事象発生頻度評価の際の方法を用いることで、事前分布を変更することなく26ヵ年手法の個別プラントの結果を使って外れ値のない故障率平均値が得られる。ただし、この方法と先の事前分布の適否はWAICやWBICを用いて比較することはできない。
    • 故障件数ゼロの場合、米国の“相場”から作った事前分布を用いることで、“相場”に近い故障率値の結果が得られ、その結果から予測した故障件数は、観測件数と整合した。また、σ超事前分布にパラメトリック分布(half-Cauchy分布)を用いることにより事後分布の裾野が切れる状況を回避できる可能性がある。
    • 今後、コードの高度化、事前分布比較検討と合わせて、安定した計算方法を検討する。可能であれば、階層ベイズ、データ収集確率の必要性まで検討する。

  4. 報告書の構成・作成について
    事務局より、PRA用パラメータ専門家会議報告書の構成及び作成について説明した。
  5.   
  6. 今後のスケジュール
    事務局より、今後のスケジュール、次回議題案について説明し、第3回PRA用パラメータ専門家会議を5月28日(水)に開催することとした。

以上