活動実績等

第33回体験型安全文化管理者セミナーを開催

2022年10月20日(木)、21日(金)の2日間にかけて、JR東日本総合研修センター(福島県白河市)において、標記セミナーを開催しました。

◆【鉄道の基礎知識】

安全の基本的な考え方、鉄道の特性を踏まえた安全確保の考え方などJR東日本における第一線社員への教育内容について受講しました。特に、安全第一の意義、基本動作を愚直に実行する効用、「おかしいと思ったら列車を止める」等、原子力安全の向上に役立つヒントが多数ありました。講義は、受講者に語りかける双方向のコミュニケーションにより納得感の高い内容でした。

◆【基本動作訓練】

整列、点呼、指差喚呼(呼称)など発声を含めた基本動作訓練を体験しました。事前に基本動作の意義を理解した上での体験であり、大きな声でキビキビとした動きが出来ていました。

◆【ホーム・列車防護訓練】

ホーム非常停止ボタンを実際に押釦してその意味を理解しました。ダミー人形を使った転落者の救護訓練では、転落者救護の難しさを体験しました。
また、列車停止演習では、大きな声で「止まれ!止まれ!」と叫びながら、赤い手旗で大きな弧を描くことで、周囲を巻き込んで早く列車に異常を気付いてもらう重要性を体験しました。

◆【事故の歴史展示館】

過去の痛ましい事故から得られた教訓や対策を理解し、安全は自ら築くことの重要性を理解しました。また、事故対策は個人の責任を追求するのではなく、事故の背景や原因を検証し、全員がその情報を共有し、再発防止に取り組むことの必要性も理解しました。

◆【在来線シミュレータ】

実際に電車の運転士の養成で使用しているシミュレータを体験し、運転操縦のポイントを学びました。日頃何気なく停車位置に止まった電車に乗降していましたが、駅に到着するまでに、幾つものチェックや確認が行われていることや、決められた停車位置に電車を止める難しさを体験しました。

◆【安全セミナー】

ヒューマンエラーをなるべく起こさないようにするために、人間の特性を知り、どの様な時に事故が発生するかを学びました。また、正確かつ円滑に情報伝達を行うための「確認会話」について学びました。

<アンケート>

セミナー後のアンケートでは、次のようなご意見・ご感想をいただきました。

基本動作訓練では、指差喚呼など動作のひとつ一つに意味があることをしっかり学ぶことができた。自社でも伝えていきたいと思う。

安全に対する意識の高さを感じた。安全の取組みは「押し付けてもダメ」で、「必要性、効果を納得させることが大事」だと感じた。

他業界の安全の取組みを知ることで、自社の安全の取組みについても考える際のヒントが得られた。

体験、座学とバランス良いプログラム構成だった。

この研修は、「㈱JR東日本パーソネルサービス」殿に協力を頂いて実施しております。


以上