活動実績等

第32回体験型安全文化管理者セミナーを開催

令和2年1月27日(月)、28日(火)の2日間にかけて、JR東日本総合研修センター(福島県白河市)において第32回体験型安全文化管理者セミナーを開催し、30名の参加がありました。

◆【鉄道の基礎知識】


JR東日本パーソネルサービス
総合研修センター 事業本部
佐藤 寿 様

安全への基本的な考え方、鉄道の特性を踏まえた安全確保の考え方などJR東日本における第一線社員への教育内容についてご紹介いただきました。特に、安全第一の意義、基本動作を愚直に実行する効用、「何かおかしいと思ったら列車を止めよう」等、原子力安全文化の向上に役立つヒントが多数ありました。講義では、受講者に語りかけ双方向のコミュニケーションを図り納得感の高いものでした。

◆【基本動作訓練】


基本動作訓練

体育館において、発声、整列、点呼、正しい指差喚呼(呼称)のやり方などの基本動作訓練を体験しました。事前の講義において基本動作訓練の必要性、意義を理解しての体験であり、大きな声でキビキビとした動きを意識して取り組むことが出来ました。

◆【ホーム・車両(列車防護訓練)】


列車防護訓練

ホームでの安全の取り組み、ホーム非常停止ボタンを押す意味などについて理解を深めることができました。
また、警報装置が設置されていない場合には、大きな声で「止まれ!止まれ!」と叫びながら、赤い手旗で大きな弧を描き、早く列車に異常を気付いてもらう訓練を体験しました。

◆【保護具体験】


保護具体験

保安帽、手袋、安全靴など保護具の正しい着用により作業安全に寄与することを学びました。安全帯については親綱だけで自らの体重を支えるなど理論として理解していたことを実際に体験し理解を深めました。

◆【在来線シミュレータ】

実際に電車の運転士の養成で使用しているシミュレータを受講者が体験し、運転操縦のポイントを学びました。

◆【ヒューマンエラー】

人間の特性を考えるとその行動は自分のやる気、意識水準、職場環境などに大きく左右されることや、危険感受性が鈍った時には事故が発生しやすくなることなど、具体例を交えた説明がありました。新人・熟練者・現場第一線・管理者が陥り易いエラーのパターンを自覚することで、エラーが起きそうな時や起きてしまった時にエラーの回避に役立つことを学びました。

◆グループワーク


グループワーク

今回の研修で学んだこと、体験したことなどセミナーの内容を振り返り、参加者が各職場で役に立つと思われる内容についてグループ討議およびグループ発表をおこない、セミナー内容の理解を深めました。

<アンケート>

セミナー後のアンケートでは、次のようなご意見・ご感想をいただきました。

一動作(一動作)に意味のある行動としている点が印象に残りました。(日々の業務で)お客様の命を預かり直結していることを意識しており、我々の業務はお客様とは直接は繋がっていないが、事故・トラブルが発生すると影響が大きいため意識することを見習いたいと感じました。

基本動作訓練を実施する前に、その必要性を納得(腹落ち)してから体験することは有効なやり方だと感じました。

講義だけでなく実技の時間もあり若手を指導する際のヒントを多く学ぶことができました。

以上


(協力:株式会社JR東日本パーソネルサービス)