平成25年9月12日(木)、13日(金)に、JR東日本総合研修センター(福島県白河市)において、第26回管理者セミナーを開催しました。
安全への基本的な考え方、鉄道の特性を踏まえた安全確保の考え方、仕組みやJR東日本における第一線社員への教育などについてご紹介いただきました。
東日本大震災では、津波によって5列車が脱線したが、避難誘導等適切に行われ、お客様に一人の死者も出なかった。重大事象時には、マニュアルが役に立たないこともあり、自ら情報を収集し、連絡が取れない場合は、自律的に判断して生き残る行動をすることの教育を実施していることなどを紹介していただいきました。
過去の事故の教訓を社員教育にどのように活用しているかを説明していただきました。
体育館において、整列、点呼、指差呼称などの基本動作訓練を体験しました。
実習用の線路において、踏切事故時等に対向列車を急停止させる訓練(信号炎管等を用いた列車防護訓練)の体験学習を行いました。
鉄道の運転士が実際に訓練で使用している運転シミュレーターを受講者が体験し、運転シミュレーターの訓練のポイントを説明していただきました。
セミナーの内容を振り返り、参加者が各職場で役に立つと思われる内容についてグループ討議およびグループ発表を行い、セミナー内容の理解を深めました。
セミナー後のアンケートでは、次のようのご意見・ご感想をいただきました。
●安全について熱い思いを持っていることが伝わる講演で、基本動作の目的、必要性が理解でき、原子力の現場にも活かしていきたいと考えています。過去の事例は教訓となり現在活かされている事、原子力部内もしっかり対応していく必要性を感じました。
●ご自身のご体験から得られたものを、実感を込めてお話いただき大変分かりやすかったです。鉄道の特性は何かということを踏まえたうえで、安全に対する取組みをされていることがよく分かりました。私も電力会社の特性を再認識したうえで安全というものを見つめ直していきたいと思います。
●訓練の意味・目的をよく考えて、かつ、真剣に取り組まなければ、いざという時に思い通りに行動することができないということを実感しました。自社に帰ってからも、自社にあった訓練・教育とは何かを考えるきっかけにしたいです。
●やる順序をおぼえていても、実践となると体と声が動かなくなりパニックになりました。何度もくり返し、一生懸命に実践しないと、いざという時、何もできなくなるということを学びました。
(協力:株式会社JR東日本パーソネルサービス)