2021年10月4日(月)-5日(火)に、Webexによるリモート形式で、「基礎研修」に対応した「フォローアップ」を実施しました。参加者は「基礎研修」を受講された16名です。
「フォローアップ」では、6月の「基礎研修」で設定した「行動目標」の実践に対する同僚や部下たちからの評価を分析しました。その上で、新たに「行動目標のRefresh版」を設定していただきました。
その際、さらに約3ヶ月後の1月に、「Refresh版」の実践状況などを確認し合う「Jump Upミーティング」を企画していることをお伝えしました。
吉田先生による講義の様子
「基礎研修」に引き続き、熊本大学名誉教授 吉田道雄氏にご指導をお願いしました。研修には、参加者が設定した行動目標とその実践に対する振り返りや、職場の同僚、部下たちから得られた評価の分析、職場の常識の探索など、様々なアイデアが盛り込まれていました。
先生の多くの経験から得られた情報提供では、組織で起きる事故の背景に「言いたいことが言えなかった」「言いたいことを言っても聞いてもらえなかった」という普遍的な要因が潜んでいることが指摘されました。こうした障害を克服するためにリーダーシップが重要な役割を果たすことを学びました。
また、「部下を監視して指示や命令にしたがわせるだけではリーダーとして寂しい。管理者に求められるのは部下の仕事ぶりを小さなことも含めて正当に評価することである。そうした働きかけによって部下たちの意欲を引き出し、安全文化を確かなものにしてほしい」との言葉に、受講者は深い気づきを得ることが出来ました。
受講者からは、
グループワークの様子
受講者は3グループに分かれて情報と意見交換を行いました。
講師が提供した情報と合わせて、自分の職場における「安全文化創続」に求められる「常識」を探究し、その改善を図る方策について、積極的な情報交換が進められました。
こうした様々な情報と分析をもとに、新たにチャレンジする行動目標の「Refresh版」を作成して研修を終えました。
受講者からは、
受講者全員のweb集合写真
最後に受講者から講師の吉田先生へお礼の言葉を述べ、第14回ワークショップ「組織の活性化と安全文化の確立を目指して」のフォローアップは終了しました。
講師の吉田先生による情報提供
フォローアップ後、3か月ほど経過した1月18日(火)に実施しました。タイトルからおわかりのように、「行動目標のRefresh」の実践状況を受講者で共有し、さらなるjump Up を目指すことが目的です。スケジュールは13:15~15:15の2時間とし、講師の熊本大学名誉教授吉田道雄氏をお招きし、リモート方式で実施しました。
参加者による意見交換の後、吉田先生からの情報提供では、
原子力に関しては社会に与える影響が大きいため、賛否両論がありますが、そうした枠を超え、一人ひとりが安全に目を向け行動することが大事だと考えています。職場の管理職やリーダーには、人を育て、褒めてあげ、やる気にさせることが求められています。また、職場の全員が「自分たちはしっかりやっている」という気持ちを持つことが大事です。それをわたしは「自己満足力」と呼んでいるのですが、その「力」を安全文化創続のために活用していただきたいと願っています。わたしは、人が生きがいや誇りを持って自発的に行動するために5つのポイントが大事だと考えています。
参加者による記念写真。最下段が吉田先生
最後に参加者全員によるweb上での記念撮影(キャプチャー)を行い、セミナーを終了しました。
以上