活動実績等

MHI原子力研究開発(株)にて
第203回安全キャラバンを実施

 2025(令和7)年12月16日、MHI原子力研究開発(株)において第203回安全キャラバン(安全文化講演及び座談会)を実施しました。

1.安全講演会

 講演は、MHI原子力研究開発の加藤社長以下、管理者層の21名(事務局2名含む)が参加され、終始熱心に聴講されました。

 講演に先立ち、MHI原子力研究開発株式会社代表取締役社長 加藤政彦様より、「前回のピアレビューで厳しい指摘を受けた。その後、ベンチマークをしたり、各部門で議論したりしてきたものの、一堂に会して議論する機会を持てなかった。今回、講演でリーダーの在り方を勉強させていただいたうえで、具体的にどうするか議論していきたいと思うので、ご指導のほどよろしくお願いしたい。」とのご挨拶をいだだきました。



 講演では、原子力安全推進協会安全文化GL 深野琢也より、『原子力安全文化の醸成に向けた取組み~気付きと浸透に向けたリーダーの在り方~』と題して、

・国内で繰り返し発生している組織事故とそれらに共通する問題点
・安全の仕組みと組織文化
・組織文化と安全について
・組織文化は社会・経済の仕組みや状況などの事業環境から影響を受けていること
・リーダーシップへの理解について
・リーダーシップに関する良好事例(潜水艦サンタフェ)


などについて解説・紹介を行い、まとめとして以下についてご理解を頂きたいとの講演を行いました。



  • 答えのない複雑な事業環境下では、従来通りの組織文化では限界。組織のあるべき姿を心の底から腹落ちし、それに向け探究することが肝要。
  • 人・組織(文化)の特性を理解しつつ、組織文化のありよう(現実)を把握し、パフォーマンス改善のために必要な組織上の課題に向け改善・行動変革を続けることが必要。→組織のレジリエンスを高め有効なリスク低減を図る
  • リーダーシップ(行動変容)によって組織のチームワークが促進され安全に寄与する組織文化は育まれる。

2. ワークショップ

 ワークショップでは、2024年に実施されたピアレビューにおける指摘事項3テーマごとに班分けして、班毎にディスカッションした後、ディスカッション結果をそれぞれ発表し、それに対してJANSI講師から感想・助言等講評を行いました。

3.感想

 安全キャラバン終了後のアンケートでは、以下のようなご意見、ご感想を頂いています。

 組織文化の考え方やリーダーシップの重要因子など、今後、当社が取り組むべき方向性のヒントが得られ、非常に有益な内容であった。講演内容及びその後のグループ討議は、有機的に内容が関連付けられており、全体構成として有意義であったと感じる。

 組織文化/安全文化の構造やリーダーシップとの関係等について、体系的に言語化されており、安全文化醸成のメカニズム検討に役立つ情報を取得できたと感じた。また、ディスカッションを通じて、今後の組織運営の改善に向けて、様々な気づきを得ることができ、非常に有意義な講義と感じた。

 安全文化醸成の考え方・進め方や、現代的なリーダーシップのあり方等が再確認できた。

 講演いただいた内容は,JANSIピアレビューにおいて指摘いただいた事項について、その根本原因や具体的な対策を深堀りするにあたって認識しておくべき重要なキーワードがちりばめられており,大変参考になるものと思う。

 安全の定義が日本語と英語で異なる点にとても納得できた。また、安全文化は組織のあらゆる面に備わっているとの指摘は気づかされるものがあった

 安全文化と組織文化の関係性が体系的に分かり易く整理されておりよく理解できた。リーダーシップとは何かということ、リーダーシップの役割について説明をいただき、当社として今後目指していくための指針が見えたように思った。

 今までいろいろなところで学習したバラバラ知識が体系化されて頭の中が整理された。リーダーシップの定義についてはっきり説明していただいてすっきりした。周囲に良い影響を与える人でありたいと思う。

 ワークショップにて普段議論できなかったことが出来、有意義な時間だった。引き続き組織内で議論を深めていきたい。

 今回のワークショップでは、現在実施している活動、指摘を受けた要因と改善策等について、真摯な議論が行われ、アンケート回答にあるように有意義なワークショップだったと思います。60分という時間制限があり、もう少し議論がしたかったという声も聞かれましたので、今後の改善に努めたいと思います。


以上