活動実績等

三菱電機株式会社 電力システム製作所及び神戸製作所にて
第190回安全キャラバンを実施

2022(令和4)年11月22日、三菱電機株式会社 電力システム製作所及び神戸製作所において、第190回安全キャラバン(安全講演会)をweb会議システムによりおこないました。

1.安全講演会

 この講演会には、電力システム製作所及び神戸製作所から計90名の方が出席され、聴講されました。


 講演に先立ち、電力システム製作所 品質保証部 部長 長谷潤一郎様より、「組織文化は時代とともに変わっていくものであるが、過去の事例等を聞き、それを我々の組織に置き換えて更に組織文化を良くしていく活動も非常に重要である。今回の講演会では、そのような話が聞けることを期待しており、今後もこのような活動を通じて我々の組織を良くしていきたい。」とのご挨拶を頂きました。


 引き続き、原子力安全推進協会 安全基盤部 安全文化G 部長 須藤晃生より、「組織文化とアセスメント~組織文化変革のヒント~」と題して講演が行われました。講演では、組織文化や組織文化変革の基本的な考え方、組織文化変革をする上での注意事項について紹介したのち、より理解を深めていただくために組織文化変革の良好事例について話がありました。


 講演の骨子は以下の通りです。

  • JCO臨界事故以来、原子力分野以外でも多数組織事故が繰り返されてきており、組織文化を考えることの重要性は増してきている。
  • 我々の行動や価値観は、自分の意志以外に自分が気づかないうちに文化の影響も受けている。
  • 行動を変えることにより、時間や手間はかかるが、組織文化を望ましい方向に変えることができる可能性がある。
  • 望ましいと思われる行動を組織文化が阻害しているならば、その構造のありようを組織全体で共有し行動変容の方向性を定める組織文化のアセスメントが有効である。
  • 行動変容のためにリーダーの役割は重要な要素だが、リーダーシップは職位に関係なく誰もが発揮できる。但し、組織内の立場と力の大きさを考えると,経営者・管理者の果たすべき責任は特に大きい。
  • 組織文化の変革では組織の現在の姿を組織内のメンバーが共有することが何よりも重要である。弱点を皆がしっかりと見つめて認識すること、それが組織文化変革の最初のステップとして最も重要になる。


講演会終了後のアンケートでは、
●安全文化醸成のための組織変革の在り方を総括的に把握することができた。
●文化の醸成の難しさを再確認しつつ、成功の実例交えて活動の進め方を紹介頂けた。
●講義の内容を自部門の組織におきかえたときに足りない部分が理解できた。
●日常の行動でどういう点に配慮すべきか理解を深める事ができた。
●講演会を通じた組織文化改革を進める上での注意事項や組織文化改革の良好事例を用いた資料による説明により、今後、活動を進めていく際の参考となった。

などのご意見・ご感想をいただきました。

以上