平成31年1月17日、茨城県那珂郡東海村の日本原子力発電株式会社 東海・東海第二発電所において、第175回安全キャラバンを開催し、安全講演会と安全情報交換会を行いました。
日本原子力発電株式会社および協力会社の所員、他BWR電力も含め98名が出席され、終始熱心に聴講されました。
講演会の冒頭、原子力安全推進協会 システム基盤部長 本田 一明から、
「安全キャラバンは当協会が行う会員の安全文化醸成活動の支援の一環で、安全に関する情報を共有して、安全文化の醸成に役立てていただく活動です。今回の講演会テーマでは九州電力殿のご協力を得て(再稼働を果たした玄海3、4号機による新規制基準の対応や運転再開に向けたご苦労など貴重な体験に基づく)ご講演をいただくことになっています。」
「今回の安全キャラバンが皆さんの業務、職場の安全文化を醸成するヒントとして有効に活用されるようご聴講いただき実り多い機会にしていただければ幸いです。本日はどうぞよろしくお願いします。」
と開催に当っての挨拶がありました。
[ 江口所長からのご挨拶 ]
引続き、日本原子力発電株式会社 東海・東海第二発電所長 江口 藤敏 様から、
「本日は原子力安全推進協会、九州電力さんに、安全講演会とその後の意見交換会を実施していただくということで我々が是非にとお願いしたことを速やかに実行に移していただき有難うございます。今日はどうぞよろしくお願いします。」
そして、「所員のみなさん、我々は今、色んなところから様々なことを吸収しようとしています。今日の話というのは、我々、東海第二発電所が今後どうするのか、どうしていくのかということの大きなヒントになると思います。みなさん一人ひとりが積極的に、どういう所がこれからの東海第二発電所の成功につながるか、しっかり認識してもらうことが大切だと思っています。そのためにも疑問に思うことは何でも聞いて吸収してほしいと思います。」
とのご挨拶をいただきました。
九州電力株式会社 玄海原子力発電所 高比良淑人 様、増田健三 様、前田陽一 様から、
「玄海原子力発電所3、4号機の新規制基準対応状況と再稼働に向けた取組みについて」と題して、これまでにご苦労された経験を踏まえ
ご講演をいただきました。
「新規制基準の対応として自然現象等の想定と対策が強化され、事故の拡大防止や影響緩和の対策が新たに要求されたため、玄海原子力発電所では地震・津波・火山・竜巻・火災等の対策強化を行い、重大事故対策のための可搬設備の設置、宿直体制の整備などに取り組みました。
また、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、できる限りの安全対策を実施し、再稼働を達成したこと、基本動作の徹底・立ち止まって考える・情報の共有、この3つの取り組みによる安全・安定運転の実績を積み重ねることでさらに信頼される発電所を目指し、今後も規制の枠にとらわれず、安全性の向上に自主的に継続的に取り組んで行きます。」
と説明がありました。
●実際に再稼働への取組みやご苦労された点について説明をいただき貴重な機会であった。
●東海第二の場合はこれからのフェーズとなるので今回の講演を踏まえ展開していきたい。
●質疑応答の時間をもう少し確保して欲しかった。
などのご意見・ご感想をいただきました。
[ 安全情報交換会の状況 ]
●今後の業務に展開できればと思っている。
●再稼働関連について先行プラントの意見を聞けることは重要である。
などのご意見・ご感想をいただきました。
以上