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第37回議事概要
運転責任者運営委員会 第37回議事概要
日時
令和8年4月6日(水) 13時30分 ~ 16時00分
場所
原子力安全推進協会13階 B会議室及びオンライン会議
出席者(敬称略 順不同)
委員
北村正晴(テムス研究所),杉本 純(東京科学大学),月川哲雄(グローバルテクノ),岡田 融(電気事業連合会),知久仁史(BTC),糀谷和久(NTC),
豊住健司(JANSI)
事務局 原安進
平岡勇一郎,溝渕大介,坂元祐二,遠藤英由,高 恭彦,土田哲夫,宝玉章,
中村正明,神 孝喜
議題
前回議事録の確認
令和7年度 運転責任者筆記/口答試験の結果について
令和7度 シミュレータ訓練機関審査結果について(定期審査)
令和8年度 運転責任者判定計画及びシミュレータ訓練機関審査計画について
筆記/口答試験委員,講習講師及び試験問題委員の委嘱状況について
その他
・令和7度 運責管理グループによる発電所支援活動状況について
議事
定足数の確認
会議定足数を満足し,運営委員会が成立することを確認した。
前回議事録の確認
前回議事録が了承された。
令和7年度 運転責任者筆記/口答試験の結果について
事務局より説明し,内容について確認された。主な質疑は以下のとおり。
事)令和7年度の平均合格率は,過去最低だった昨年度から改善した結果となった。
委)試験結果について,事業者がフィードバック結果を踏まえてどのような対応をとったのか,把握している事例はあるか。
事)事業者の対応については,CNO会議等で共有いただいている。ある事業者の例では,口答試験を受ける機会が少ないことから,CNOが直接面談を行い,自分の言葉で幅広く,体系的に説明できるよう,訓練の機会を増やす取り組みを進めているとのことであった。
委)筆記/口答試験結果の改善のためには,筆記/口答試験委員および講習講師のご意見を,偏りなく幅広い観点から確認することが重要であるため,その点を意識して対応していただきたい。
事)これまでどおり,偏りなく幅広い観点からのご意見をいただけるよう,丁寧に対応していきたい。
事)安全文化の弱みの要因として,上下関係の強さから上席に対して問題提起がしにくいといった日本の文化的特性が影響しているのではないかとのご意見もいただいている。これは運転責任者だけの問題ではなく,会社全体の課題であると認識している。
委)国別安全文化においても,問題提起がしにくい雰囲気は日本の文化的特性として指摘されているが,これは安全文化の課題であると同時に,チーム員として果たすべき役割に関わるソフトスキルの問題でもある。スキルは適切な訓練を通じて習得・向上するものである。より高い目標を達成するためにも,ソフトスキルの一環として,お互いを尊重しつつコミュニケーションを図ることが基本であるという点を,さまざまな場面で伝えてほしい。
事)安全文化とソフトスキルの関わりを意識して伝えていきたい。
委)実技試験平均点の推移では,PWRが高く,BWRが低い傾向にあるが炉型による差はあるのか。
事)合格基準より高い範囲をグラフにしているため,差があるように見えるが,BTC及びNTCは要求事項に基づき,適正に実技試験を実施しており,炉型による有意な差はないと考えている。実技試験の実施状況については,毎年,シミュレータ訓練機関の定期審査で確認している。また,NRAによる運転責任者試験の適切性についてのチーム検査(年1回実施)でも検査対象として説明している。
委)合否に影響するレベルではなく,実技試験が適正に実施されている点について了解した。
委)サイト別の運転実技試験,筆記/口答試験の平均点でバラツキが見られるが,サイトによる差はあるのか。
事)基準点以上の範囲をグラフにしているため,バラツキがあるように見えるが,全てのサイトが基準点を十分満足しており,サイトにより有意な差はないと考えている。
委)不合格者の受験時期の傾向として,準備期間が短い年度初めが多いなど,特徴はあるのか。
事)PWRが再稼働した時期には,再稼働対応で準備期間が確保できかった等で不合格者が多くなった時期はあったが,最近は受験時期による影響は見られない。ただし,受験準備期間を確保するためなのか理由は定かではないが,年度初めの第1回および第2回の受験者は少ない傾向にある。
委)第1回と第2回の受験者が少ないことが定着しているのであれば,第1回と第2回をまとめて実施するなど,合理的な運用も検討すべきではないか。
事)実技試験開始から6ヶ月以内であれば筆記/口答試験の受験資格が得られるため,3ヶ月ごとの試験を2回受験することが可能である。これらを踏まえて,年4回の実施とした経緯があり,特定の時期に集中しないよう,事業者へ協力をお願いしている状況である。
委)背景について理解した。
委)規制ルールの変更については,タイムリーに試験問題に反映していることは理解したが,最近の技術者倫理や安全文化に関わるトラブル事象についても,運転責任者に理解すべき内容として試験問題に反映しているのか。
事)口答試験のカテゴリーとして,技術者倫理,安全文化,ヒューマンファクターの分野を幅広く取り扱っている。単なる知識の有無にとどまらず,背景要因の理解や,運転責任者としてどのように捉え,行動すべきかを問う出題としている。このように,最新のトラブル事例を含め,運転責任者が理解しておくべき倫理観・安全文化に関する内容は,基本的に試験問題へ反映されており,適切に対応できていると考えている。
委)設備利用率が良いアメリカのプラントでも,安全文化の劣化に関する事象が報告されている。運転責任者の方々には,結果に満足することなく,安全文化の劣化が何をもたらすのかをしっかり部下に伝えていただきたい。安全文化の醸成は一日にして成し得るものではないことを十分に認識し,継続的に取り組んでいただくことを期待する。
令和7年度シミュレータ訓練機関審査結果について(定期審査)
事務局より説明し,内容について確認された。
令和8年度 運転責任者判定計画及びシミュレータ訓練機関審査計画について
事務局より説明し,内容について確認された。
筆記/口答試験委員,講習講師及び試験問題委員の委嘱状況について
事務局より説明し,内容について確認された。
その他
事務局より,以下の活動について説明し,内容について確認された。
・実機体感研修実績
・各階層コミュニケーション・サイトコミュニケーション活動
・BWR標準KSAカタログ整備~共通理解度確認について
・運責判定におけるDXの検討
・R7年度運転責任者判定結果について
主な質疑は以下のとおり。
委)令和7年度の運転責任者判定業務に関する活動評価について,運転責任者判定業務は事業者にとって外部機関(JANSI)が提供するサービスであることから,JANSIとして直接関与できない部分ではあるものの,当該業務が要求事項を確実に満たしていることを検証するためには,事業者による受入検査(外部提供の検証)が必要となる。
事)運転責任者判定業務は,JEAC4804「原子力発電所運転責任者判定に関する規程」および事業者各社の合否判定規程の要求事項に基づき実施している。また,判定機関として適切に業務を遂行していることについては,年1回,事業者による審査を通じて確認していただいている。さらに,サイトコミュニケーションにおいては,発電所長を含む発電所上層部との意見交換を通じ,判定を受けた運転責任者が期待どおりの成果を上げていることを確認している。また,事業者から苦情・クレームが発生していないことも,当該業務が適切に実施されていることの確認・検証につながっていると判断している。
委)適切に業務が実施されていることについて異論はない。年1回実施される事業者審査(監査)におけるJEAC4804への適合性および判定プロセスの妥当性確認結果に加え,サイトコミュニケーションによる成果の確認結果,さらに苦情・クレームの有無の確認結果を,外部提供の検証記録として確実に記録しておくことが望ましい。
事)サイトコミュニケーションによる成果の確認結果および苦情・クレームの有無の確認結果については,会議資料に記載のとおりである。今後も,外部提供の検証を意識しながら,これらの記録を適切に残していく。
委)運転責任者に要求される知識・技能の試験として,試験の内容について,事業者のトップと共有できているのか。
事)法令要求に基づく試験であり,試験の要求事項について事業者のトップと共有できている。また,NRAによる運転責任者試験の適切性についてのチーム検査を受け,運転責任者試験の適切性について規制側の確認を得ている。
委)運転責任者への法令要求が変更となった場合について,事業者からの要求に基づき試験問題を改訂した実績があるか確認したい。
事)法令改正に伴う新規性基準への適合を図るため,事業者からの要求に基づき,事業者と協議のうえ試験問題を改訂した実績がある。具体的には,シビアアクシデント事象を含めた内容に試験問題を変更している。
委)事業者と十分にコミュニケーションが図れているものと理解した。
委)独立性の観点から,本来は運転責任者の判定業務と試験問題の作成業務は分けて実施することが望ましい。第三者的立場を意識して,運転責任者の判定業務に取り組んでほしい。
事)試験問題の作成については,問題原案は事務局で作成するものの,最終的な出題問題は試験問題委員が作成しており,第三者的立場は維持されていると判断している。今後も第三者的立場を意識して,運転責任者の判定業務を実施していきたい。
委)毎年,NTCからも運転責任者合格証保有者との情報交換会等にオブザーバーとして参加させていただいている。福島第一原子力発電所を直接視察し,そこで得られた経験や,実際に体験した方々の話を伺うことにより,新たな知識・知見の習得のみならず,意識の変化を促す効果があると実感している。また,これらの経験は教官の力量向上にも寄与していると考えている。今後も引き続き声をかけていただきたい。
事)今年度,メニューの一部見直しを予定しているところであり,ぜひ引き続きご参加いただきたい。
委)女性がシビアアクシデント対応に従事できない点については,電離放射線障害防止規則が法的な制約となっており,同規則の改訂は他業種にも影響を及ぼすため,実現には相当のハードルがあると認識している。そのため,女性が将来運転員として活躍できる環境を整備する観点から,原子力業界に限って法改正ができないか,法改正が難しければ内規によるルール運用の工夫が可能かどうか検討を進めているところである。進展があれば,適宜情報共有させていただきたい。
事)女性運転員との意見交換会等を通じて,引き続き情報共有を進めていきたい。
以上
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