活動実績等

運転責任者諮問委員会 第19回議事要旨

日時 令和7年4月22日(火) 11時00分~14時00分
場所 原子力安全推進協会 第3会議室

出席者(敬称略 順不同)

委員 市瀬委員(委員長代行),森本委員,五十嵐委員
原安進 平岡人材育成部長
事務局 坂元GL,遠藤,高,土田,神,伊藤

議題

  1. 会議定足数の確認,議事次第と配布資料の確認
  2. 前回議事録の確認
  3. 令和6年度運転責任者判定業務実施状況について
    • 令和6年度第4回運転責任者判定業務の計画からフォローまでのプロセスに関する記録確認
  4. その他 (運転管理関係活動報告について)
    • JEAC4804改訂について
    • 運転責任者情報交換会
    • 中堅クラス運転員の情報交換会
    • サイト別コミュニケーション
    • 廃止措置プラント運転員意見交換会
    • 女性運転員意見交換会(於:女川原子力発電所)
    • 若年層運転員意見交換会トライアル
    • 実機体感研修

議事

  1. 会議定足数の確認、議事次第と配布資料の確認
    事務局より、木村委員長欠席により委員4名中3名の出席となるが、本委員会規約に従い、互選により市瀬委員を委員長代行とすることで会議定足数(委員長を含む委員の2/3以上の出席)を満たしており、委員会が成立していることを報告した。その後、配布資料を確認した。

    (以降,委員長代行の指示により事務局にて議事進行を実施)

  2. 前回の議事録確認

    第18回運転責任者諮問委員会議事録について確認頂いた。


  3. 令和6年度運転責任者判定業務実施状況について

    事務局より、令和6年度運転責任者判定業務実施状況について報告した。また、各委員には令和6年度第4回運転責任者判定業務の計画からフォローまでのプロセスに関する記録類を確認頂き、判定業務において「独立性、公平性並びに公正性」が担保されている旨の判断を頂いた。主な質疑は以下のとおり。


    • 委)筆記/口答試験委員による試験問題レビューは何をするのか。
    • 事)事務局が提示した試験問題の内容や記載について不足や不整合がないか確認頂いている。なお、レビューは出題までに2回行い、筆記/口答試験委員が試験問題の作成責任を負っている。

    • 委)BWRとPWRの試験問題の難易度や重要度を合わせて出題しているのか。
    • 事)各問題毎に難易度、重要度が設定されており、BWRとPWRで相違がないよう出題している。

    • 委)筆記/口答試験委員を選任する際、受験者と同じ事業者でないことをチェックしているか。
    • 事)試験開催毎に実施計画を作成する段階でチェックしている。なお、JANSIの社内標準で受験者の所属する事業者及びその関係会社の従業員は委員として選定できない旨を規定している。
    • 委)事業者で勤務経験のあるJANSI職員が筆記/口答試験委員に選任されることは問題ないのか。
    • 事)上記の選定基準に補足し、事業者及びその関係会社を退職して3カ月以内の者は選任できない規定となっている。実際は事業者を退職して数年以上経過した方を選任しており、利害関係は及ばないものと考えている。

    • 委)事業者は新規受験計画についてどう考えているのか。
    • 事)運転責任者資格保有者数の人員構成等に基づいて受験人数を計画しているものと想定する。

    • 委)試験結果を事業者にフィードバックする際、受験者の準備期間を考慮しているのか。
    • 事)至近の受験者に情報が行き渡るよう試験結果がまとまり次第、速やかに事業者に伝えている。なお、昨年度は合格率の低下の継続が見られたため、CNO会議等を通じて事業者上層部に対しても状況を伝えている。

    • 委)運転責任者に対するインセンティブは航空業界に比べ低いと感じている。運転責任者を目指す後進の為に、インセンティブの改善やモチベーション向上について事業者の取り組みは進んでいるのか。
    • 事)事務局としては、受験者に対する試験準備期間の確保や環境整備について、発電所コミュニケーションを通じて発電所上層部に直接お願いしている。また、最近では運転責任者資格取得時に奨励金授与を行っている事業者があると聞いており、徐々に取り組みは進んでいると思われる。

    • 委)令和6年度運転責任者判定業務に関して苦情等はあったか。
    • 事)苦情、異議申立てはなく、不適合の発生もない。

    • 委)運転責任者試験問題委員会や運営委員会で懸案になった点はあるか。
    • 事)特に懸案なく終了している。なお、昨年度の運営委員会において委員から提起されていた、運転責任者判定業務に関するISOの観点から見た評価については、委員意見の主旨を再整理した上で発電所コミュニケーションにて実施している活動内容を詳細に説明し、理解頂いている。
    • 委)具体的に何を説明したのか。
    • 事)意見の主旨は、運転責任者判定業務を大きなPDCAのループと考えると、合格者と不合格者に対する最終評価が足りていないとのことであった。従って、事業者には発電所コミュニケーションを通じて合格者の行動や振る舞いにおいて問題となる点がないこと、不合格者の判定結果に対して苦情、異議申立てがないことを確認している旨を説明し、最終評価として完結していると判断頂いた。
    • 委)承知した。

  4. 2024年度運責管理グループによる発電所支援活動状況について

    事務局より、2024年度に運責管理グループが実施した発電所支援活動について報告した。主な質疑は以下のとおり。


    • 委)女性運転員は全社で何人いるのか。
    • 事)今後の配属予定含め現時点では16名程度と聞いている。
    • 委)米国の状況はどうか。
    • 事)全体的な人数は把握していないが、5班中3班の当直長が女性のサイトがあると聞いている。
    • 委)米国に比べると日本ではまだまだ少ない数だと思う。将来的には女性が活躍する機会も増えてくることが想像できるため、継続して意見交換会を実施すべきである。

    • 委)若年層運転員意見交換会の参加対象者はどの年齢層としたのか。
    • 事)事業者から入社3年から6年目の社員の離職が多いとの情報を得たことから、その年齢層をターゲットに開催した。
    • 委)参加者の受け止めはどうであったか。
    • 事)講演会では参加者からの質問が相次ぎ、積極的な姿勢を伺うことができた。また、ディスカッション時間が短いとの意見があったため次回開催の参考としたい。
    • 委)伊澤氏の講演は若年層にとっても非常に良いと思う。是非とも継続して開催すべきである。

    その他、以下の活動について概要を説明し、特にご意見はなかった。
    【2024年度運転責任者合格保有者と学識経験者との情報交換会】
     7月11、12日 いわき産業創造館で開催 運責資格保有者、学識経験者、訓練機関指導員など42名が参加
    【2024年度原子力発電所中堅クラス運転員情報交換会】
     10月10、11日 東京電力安全啓発センター及び原子力安全推進協会で開催 中堅クラス運転員、学識経験者など33名が参加
    【発電所における運転責任者合格保有者と学識経験者とのコミュニケーション】
     第34回(2024年 9月 18日) 高浜・大飯発電所  4名が参加
     第35回(2024年10月   3日) 玄海原子力発電所 5名が参加
     第36回(2024年12月11日) 浜岡原子力発電所  5名が参加
     第37回(2025年 1月 21日) 川内原子力発電所  5名が参加

以上