協会情報

10年戦略の策定

 JANSIは、「福島第一事故を二度と起こさない」とする原子力産業界の総意のもと、産業界自主規制を実現するため、2012年11月に設立されました。
 JANSIは、自主規制組織として『世界最高水準の安全性の追求(~たゆまぬエクセレンスの追求~)』をミッションとして掲げ、事業者の自律的継続的改善の取組みを独立した立場で牽引・支援してきました。当初、自主規制組織の独立性に対して、双方に誤解が生じ、コミュニケーションが不足していましたが、徐々に産業界自主規制のあるべき姿に共通認識が醸成されてきました。
 2019年3月、JANSIと事業者が目指す将来ビジョンを設定し共有するとともに、その実現に向けた道筋を明確にした長期戦略として、『JANSI-10年戦略』を制定しました。本戦略は、10年間に亘る環境変化を考慮し、国内外の有識者のご意見も参考にしつつ、事業者とJANSIが一体となり検討を進めてきたものです。

 制定後5年を迎え、以下の環境変化などを反映し、2024年3月、10年戦略を大幅に見直しました。
 ①エネルギー安全保障、グリーントランスフォーメーションなどの社会環境の変化(原子力への期待の高まり)
 ②JANSIが実施するピアレビューがWANOと同等であることが世界で初めて認められたことなど、10年戦略の進展
 ③米国における先進事例

 事業者とともに本戦略を道標として、さらに高みを目指す将来ビジョンの実現に向け、事業者と一致団結して取組んでいきます。
 なお、本戦略は長期に亘るものですので、定期的に活動の有効性、経営環境の変化等を確認・評価し、必要に応じて変更していきます。