10年戦略主要アクション、技術基盤活動

リーダーシップ研修

福島第一事故の反省を踏まえ、原子力特有のリスクを認識したリーダーシップを強化するため、経営層から管理者・実務者層に至る各階層に対しマインド面の育成を主体としたリーダーシップ研修プログラムを構築し、体系的な研修を実施しています。

リーダーシップ研修

研修名 目的 概要 対象者
社長研修 原子力安全に関わる価値を共有する。 福島第一事故のような事故を二度と起こさないため、経営者として事故の教訓を振り返ると同時に、原子力という同じ船に乗っている者として全体で討議し、原子力安全に関わる価値を共有する。 社長
原子力本部長研修 組織に安全文化を浸透させ、原子力安全を守る原子力部門のトップの意識を共有する。 安全文化やリーダーシップ、社会への責任等に関する原子力部門の産業大の課題について全体で討議し、原子力部門のトップとしての意識を共有する。 原子力本部長
上級管理者研修 原子力部門のトップマネジメント層に求められる役割・責任を理解し、そのために必要な資質に磨きをかけ更に広げるとともに、運命共同体としての意識を醸成し原子力安全に対する価値を共有する。 原子力本部長経験者の講演、他社の同レベルの職位の方々との意見交換を通じて、原子力部門のトップマネジメント層に求められる資質を更に広げ、将来の原子力本部長としての覚悟を新たにする。 上級管理者
(原子力本部長に次ぐ職位の方)
発電所長研修 原子力リスクに対して現場最前線の最高責任者として求められる要件、覚悟を再確認するとともに、危機状況におけるリーダーシップ、危機に立ち向かう胆力を身に付ける。 福島第一事故対応者による講演、発電所長として求められる要件についての意見交換、他産業の危機管理対応者等による講演、および発電所運営の課題に関する意見交換を行うことで、現場の最高責任者としての心構え・覚悟を再確認する。 発電所長
やむをえない場合、所長代行者の参加も認める
図上演習 実際に経験を積むことのできない様々な過酷事象を図上で経験することにより、緊急時対応におけるノンテクニカル・スキル(姿勢(覚悟と決断)とその実現を支える状況認識や意思決定など)の向上を図る。 通常の防災訓練とは異なる過酷な事象のシナリオが展開され、緊急時対策所に、発電所内外から時々刻々と変化する膨大なインプットが付与される。演習を通じ、緊急時対策所指揮者とその支援者は、リソースと時間が限られた厳しい中で、状況を認識し、意思決定を行い、組織を動かすことの難しさを体験し、課題等について気づきを得る。 緊急時対策所の
指揮者(発電所長)・代行者・班長
原子炉主任技術者研修 原子力安全の牽引者としての意識を醸成するとともに、行動に移し、原子力安全向上の取り組みを継続する。 講演と討議を通じて、原子炉主任技術者として果たすべき役割について気付くことにより原子力安全の牽引者としての意識を醸成する。 原子炉主任技術者又は代行者
危機管理研修 危機的状況下における問題解決のためのリーダーシップ、戦略的指示、コミュニケーションなどの能力を向上させる。 過酷状況下でのコミュニケーション・状況把握演習、指揮統括演習、ミッション達成の実働演習、演習後の討議を通じて、緊急時対策所班長に求められる戦略的指示、コミュニケーション等の能力を体得する。 緊急時対策所班長
※原則、緊対所班長となる課長、副長等
当直課長研修 高ストレス下でのリーダーシップ等を養成する。 講義、グル-プ討議、ロールプレイを通じて、当直課長に求められる緊急時のリーダーシップ等のノンテクニカルスキルを体得する。 当直課長
※原則、当直課長
当直課長候補者も可
当直副長研修 フォロワーシップとチームビルディングを強化する。 講義、グル-プ討議、ロールプレイを通じて、当直副長に求められるチームワークスキル等のノンテクニカルスキルを体得する。 当直副長
※原則、当直副長
当直副長候補者も可
発電所管理者研修 発電所管理者に求められるコミュニケーションやリーダーシップの資質向上を図る。 講演、講義および演習を通じて、相手を尊重し相互理解しながら進めるコミュニケーションの総合的なスキルを習得すると共に、自らのリーダーシップ資質における強み・弱みに基づき能力開発計画を策定し、独自のリーダーシップスタイルを確立する。 当直部門を除く発電所の課長、
副長等
主任研修 発電所に勤務する主任に求められるリーダーシップの資質向上を図る。 福島第一事故経験者による講演と意見交換を通じて、発電所に勤務する主任として日頃からの心構え、めざす姿を再認識した後、リーダーシップ養成プログラムを実施する。リーダーシップ養成プログラムではセルフリーダーシップを基本とした研修を行う。また、重要性が深まる自主規制について理解を深める。 発電所勤務の主任クラス(管理職候補者)