活動実績等

第13回安全文化セミナー(フォローアップ編)を実施しました

2021年3月10日(水)、11日(木)の2日間、Webexを利用したリモート方式にて、会員事業所の中間管理職を主な対象とした第13回安全文化セミナーの「フォローアップ編」を開催し、13名の方にご参加いただきました。
「フォローアップ編」では、2020年12月の「基礎編」で自らが設定したリーダーシップ行動目標の職場における実践に対する、同僚、部下たちからの評価を分析し、これに基づいた新たな目標を設定しました。
研修の終わりには、受講者が、「3か月後の私に伝えたいこと」「しっかり覚えて置きたいこと」を自分宛に書いた「手紙」を作成し、吉田先生が封筒にサインをしてお返ししました。これをもとに、「フォローアップ編」から3か月後の7月20日に最後のグループワークを行い、すべてのプログラムを終了しました。

1.情報提供

基礎編に引き続き、熊本大学名誉教授 吉田道雄氏のご指導により、参加者が自ら設定した行動目標とその実践に対する振り返りや、職場の同僚、部下たちからの評価を分析し、自らのリーダーシップ行動をチェック表で分析するなど、様々なアイデアが盛り込まれた研修でした。
先生の多くの経験から得られた情報提供では、組織で起きる事故の背景には、「言いたいことが言えなかった」「言いたいことを言っても聞いてくれなかった」という組織の普遍的な要因が潜んでいることが指摘され、それぞれの組織を風通しの良いものにしていくことがリーダーの重要な役割であることを学びました。

受講者からは、
吉田先生の分かりやすいお話と、気兼ねなく質問させて頂ける雰囲気が良かったです。
講師の経験から、自分の業務に落とし込み実践させるよう考えられていると感じた。

などの感想をいただきました。

2.情報交換(グループワーク)

受講者は3グループに分かれて情報と意見交換を行いました。
講師による情報提供と合わせて、それぞれのメンバーの職場に合わせた「安全文化創続」に求められるActionを探し、それを実現するための方策について、積極的な情報交換が進められました。
こうしたなかで、「安全文化創続」に求められる「自分を知らせるスキル」や「職場の安全に係わる現状分析」を行い、最終的には「リーダーシップ向上のための行動計画」を策定しました。


受講者からは、
グループワークはやはり直接対面で実施した方がより活発な議論ができると思う。

などのご感想を頂きました。

3.「3か月後の私へ」を振り返ったグループワーク

受講者が「フォローアップ編」で書いた、自分宛ての「3か月後の私へ」をもとに、それまでのリーダーシップ行動を見つめなおし、さらなる向上を実現するために、2021年7月20日にグループワークを行いました。
これは、きめ細かなフォローアップが可能なリモート開催の利点を生かした新しい試みで、基礎編から約半年間に亘る研修のまとめとして位置づけられます。
講師の吉田先生から、「人はそもそも自分を他人のように見ることが出来ない」「自分というものは他人との関係を通して理解できる」「自分の見方や考え、思いと部下のそれとの違いを発見し、その、共有化を図ることが期待される」「部下たちの力を活かすためには、さまざまな活動が忙しい仕事に追加されるのではなく、忙しい仕事の遂行を促進するものでなければ受け入れられない」といったアドバイスをいただきました。

受講者からは、
部下と接するに当たり、このセミナーで学んだことを実践し、自分の思いや考えを伝えるだけではなく、部下から様々な発言を引き出す行動に変わり、部下の考えを私自身が把握することができた。
セミナーで学んだことを職場で実践すると、メンバー同士もそれぞれの意見を聞くようになり、お互いの考えを認識することが出来き、それぞれのコミュニケーションが回りだしたことを実感できた。
外から無理やり回されるコミュニケーションではなく、内から軽く回せるコミュニケーションが取れるような仕組みに変えていきたい。

などの感想をいただきました。

最後に受講者から講師の吉田先生へ一人ずつお礼の言葉を述べ、13回安全文化セミナーのすべてのプログラムが終了しました。


以上