活動実績等

富士電機(株)川崎地区にて第165回安全キャラバンを実施

平成29年3月1日、神奈川県川崎市の富士電機(株)川崎地区において、第165回安全キャラバンを実施し、安全講演会と安全情報交換会を行いました。

1.安全講演会

富士電機(株)の社員、協力会社社員等112名が出席されました。

講演会の冒頭、発電・社会インフラ事業本部 発電プラント事業部 事業部長 堀江 理夫 様から、

「皆さん、おはようございます。ただいまご紹介に与りました発電・社会インフラ事業本部 発電プラント事業部の堀江理夫です。 今日はこちらのプログラムにある通り、『コミュニケーションと対人関係づくり -〝言いたことが言える〟職場風土づくり-』という演題で、熊本大学名誉教授の吉田先生より講話をいただきます。 この『〝言いたことが言える〟職場風土づくり』というのは、言葉にするのは簡単ですが、サラリーマンとして、皆さん漏れなく、上司、部下、同僚、先輩後輩、様々な人たちと一緒に仕事をしていると思います。その中で、自分は言いたいことを言えているのか、あるいは部下、後輩、同僚は自分に対して言いたいことが言えるような雰囲気を自分は作っているのか、ということについて、じっとわが身を振り返って、様々な思いを持つ方がいらっしゃると思います。 そのようなことを含めて、今日は吉田先生から貴重なお話しをいただきながら、自分の仕事、そして自分たちの仕事から出る成果物、その成果物を創出する過程において、安全に通ずるところ、そして自分たちのコミュニケーション、そして職場の雰囲気づくり、風土づくり、その辺りを立ち止まって思い出す良い機会かと思いますので、ぜひ興味深く私も聴講したいと思います。今日はどうぞよろしくお願いいたします。」

とのご挨拶をいただきました。

ご挨拶の後、熊本大学 名誉教授・シニア教授 吉田 道雄 様から「コミュニケーションと対人関係づくり -〝言いたことが言える〟職場風土づくり-」 と題してご講演いただきました。


講演では、

◆対人関係やコミュニケーションにおいては、常により良い方向に変える努力をすることが大事です。何もしないで諦めるのではなく、たとえ試みが失敗に終わったとしてもその経験を自分の糧にし、更には失敗を自慢話にする気持ちで仕事に挑戦し続けていきましょう。
◆私たちには「Change」が欠かせません。、ものごとの順番、仕方、役割や言い方など、「変えても意味がない」と考えないことです。そして、どんなことも「少し」だけでも変えてみることです。とくに「言いたいことが言えない」「言っても聞いてもらえない」関係は重大な問題ですが、これも「言い方を変える」ことで改善する可能性があるのです。
◆私たち人間は、様々な人との関わりによって行動が変化します。組織のリーダーは構成員の能力を効果的に組み合わせ、それを活かしていくかを考えることが求められています。
◆私は、組織の構成員が、P (Peace)、H (Happiness, Health)、 S (Safety, Smile)を体感できる職場づくりを提案しています。こうしたPHSの実現が組織内の品質保証になります。それなくして、製品やサービスなどのアウトプットの品質を保証することはできないのです。
◆私たちは、「自分の思った通りには伝わらないこと」を前提にコミュニケーションする必要があります。同じ言葉がお互いに違って受け止められることが少なくありません。そうした問題を解決するには、「お互いが通じる関係=インフラ」を作らなければなりません。また、リーダーには相手よりも少しだけ懐を深く、少しだけ心を広くして対応する努力が求められます。
◆私は、「リーダーシップ力=(専門力×人間力)/フォロワーの人数」という式を提案しています。ここで「力」としたのは、いずれも鍛えることで伸ばすことができるという気持ちからです。式からわかるように、知識や技術力などの「専門力」だけでなく、対人関係やコミュニケーションをスムーズに行う「人間力」も鍛えなければ、「リーダーシップ力」は発揮できません。そして、「言いたいことが言える」環境を作るためには、部下や後輩から批判を受けた時に「ありがとう」と言う関係を築き、お互いに言いにくいことでも言い続けることで、「言えない」という壁を乗り越えることが大切です。
◆リーダーには部下の意見を汲み上げる力が求められます。部下がリーダーに対して意見が言いづらくなっていないかを常に点検しましょう。組織のトップだけではなく、部下が1人であっても「言いたいことが言える関係を築く」ことと、「意見を吸い上げる力を持つ」ことは大事です。また、お互いの関係の良し悪しで発言の受け止め方に違いが出ます。リーダーは部下との良好な関係構築のため、日頃から感謝の気持ちを態度を示し、望ましい雰囲気づくりに努めていくことが欠かせません。


との貴重なお話をいただきました。

講演会終了後のアンケートでは、

コミュニケーション、対人関係の重要性と見直しの必要性を感じました。何とか実行したいと思います。
仕事をする上で、生活をする上でも、大変勉強になりました。自らの心掛け、気持ちひとつで変わることを実感。
ミスをタイプ分けして講演いただき、普段の自身のミスのタイプを整理しながらワークを進めることができ、業務を振り返る良い機会となりました。
リーダーシップとフォロワーシップ、この両輪がうまくかみ合ってこそ、組織のコミュニケーションがまわることが理解できました。
組織風土づくりの重要性がよくわかった。

などのご意見・ご感想をいただきました。


2.安全情報交換会

安全情報交換会では、「第5回安全文化アンケート」についての結果概要に関し、(株)INSS福井様より説明があり、結果から得られた課題をもとに、富士電機殿の幹部、部課長クラスと熊本大学 名誉教授・シニア教授 吉田 道雄 様をまじえ、アンケートに関する疑問点や課題に関する取組みと、対応策についての意見交換を行いました。






以上