活動実績等

放射線防護課題検討委員会 第22回議事概要

日時 令和元年10月16日(水)13時30分~16時20分
場所 (一般社団法人) 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル15F 役員会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 上蓑(理研)、立崎(放医研)、武田(放医研)、大野(鈴木代理)、
熊澤(元原研)、木名瀬(JAEA)、川島(電工会)、森(新金協)、
金濱(東電)、中村(関電)、藤井(原電代理)、高橋(原燃)、
吉田(電中研)
常時参加者
菊池(北電)欠席、紺野(東北電)欠席、南川(中部電代理)、岸(北陸電)欠席
原(中国電代理)、眞田(四電代理)欠席、東(九電)、越膳(電源開発)
オブザーバー 吉田(東電)
説明者 早川(MHI-NSエンジ)
事務局 岩井、原口、白木、高橋、石田(以上、原安進)

議題と主な議論

  1. 第21回議事録(案)の説明
    特にコメントなく了承された。

  2. 国際機関での最新の活動経験
    国際原子力機関(IAEA)における仕事環境、IAEAで行われた内部被ばくモニタリングプログラム策定、ならびに福島外部被ばく線量推定手法の検証について木名瀬委員からご説明を頂いた。
    IAEAで作成中の内部被ばくモニタリングプログラムで個人モニタリングが必要となる実効線量のレベルを年間0.1~1mSvを超えた場合とあるが、この数値範囲の根拠に関する議論があった。そして、このプログラムは現在進行中であるが、完成後は技術文書としてまとめられるとのことである。
    福島外部被ばく線量推定手法の実測値による検証については、事故後に人為的な影響が少ない検証対象となる区域に関する質疑があった。

  3. ICRP最新の内部被ばく線量評価モデルシリーズと線量評価ツール
    ICRPは2007年主勧告前後に標準人ファントム、消化管モデル、放射線データベースを改訂し、Publicationの130シリーズで摂取核種の動態挙動モデルの改訂を行っている。早川氏(MHI-NSエンジ)からは、ICRP最新の内部被ばく線量評価モデルの内容と線量評価に使用する計算コード(FlexID)の説明を頂いた。FlexIDコードは完成後公開を予定しているとのことであった。

  4. その他(JANSI放射線防護課題検討委員会予定)
    委員から、今後のテーマについて以下の2件の提案があった。
    ・JEAGの原子力発電所の放射線遮へい規定(2020年3月発行予定)の解説
    ・低線量被ばくのリスク評価手法として注目されているAOP(Adverse Outcome Pathway)という概念

以上