活動実績等

放射線防護課題検討委員会 第21回議事概要

日時 令和元年6月5日(水)13時30分~16時50分
場所 (一般社団法人) 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル15F 役員会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 上蓑(理研)、立崎(放医研)、武田(放医研)、鈴木(千代田テクノル)、
熊澤(元原研)、木名瀬(JAEA)、森(新金協)、川島(電工会)、
吉田(電中研)、金濱(東電)、中村(関電)、大浦(原電)、前田(原燃)
常時参加者 渡部(東北大、代理)、出來島(中部電)、原(中国電、代理)、大鹿(四国)
オブザーバー 佐藤(東電)、原口(原安進)
説明者 小田(神戸大)、高木(三菱総研)
事務局 仙波、岩井、石田(以上、原安進)

議題と主な議論

  1. 第20回議事録案
    特にコメントはなく了承された。

  2. ICRP/ICRU外部被ばく実用量の改訂
    ICRPとICRUが共同で作成した外部被ばく実用量の改訂に関するレポートが今年度中に承認される予定となっている。規制庁や日本保健物理学会などでは、将来の法令取り入れを見据え、この改訂による産業界、医療分野への影響について検討が開始されている。そこでこの検討に深く関与されている神戸大学小田先生に、本改訂の詳細な内容、規制の動向も含めた影響などについて解説いただいた。
    発電所等の原子力施設では、そのエネルギー範囲から見て、今回の実用量改訂によって光子の線量が大きく変わることはないと考えられるが、確定的影響に吸収線量が用いられることによって生じる、線量限度などの管理面での課題などが議論された。
      IEC、ISOなどの国際規格取り入れ検討は、レポートが発刊されてからとなるため、まだ始まっていない。また本件の国内法令への取り入れは数年後以降となる模様である。

  3. Mayak核技術施設作業者の放射線疫学調査結果
    JANSIが実施した標記の委託調査結果について、三菱総研高木氏から説明いただいた。
    委員から、Mayakコホートの内容、プルトニウム吸入時の内部被ばくモニタリング方法、解析内での喫煙リスクの扱い、急性被ばくである原爆被爆者疫学結果との比較方法など、多岐にわたる技術的な質疑がなされた。
    なお、本件はJANSIから原子力学会誌に投稿し掲載されており、参考用としてその記事のコピーも配布した。

  4. その他(放射線防護課題検討委員会予定等)
    JANSIから、同委員会の今後の計画案について説明を行い、取り上げてほしいテーマがあれば提案してほしい旨を依頼した。
    次回は10~11月頃に開催予定。


以上