活動実績等

放射線防護課題検討委員会 第18回議事概要

日時 平成30年7月31日(火)13時30分~17時00分
場所 一般社団法人 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル15F 役員会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 上蓑(理研)、立崎(放医研)、武田(放医研)、鈴木(元IAEA)、
熊澤(元原研)、森(新金協)、川島(電工会)、吉田(電中研)、
金濱(東電)、中村(関電)、前田(原燃)、山口(原電、代理)
オブザーバー 吉田(東電)、武田(原電)
説明者 服部(電中研)、新田(日本分析センター)
事務局 仙波、岩井、石田(以上、原安進)

議題と主な議論

  1. 第17回議事録(案)の説明
    特にコメントはなく了承された。

  2. 保健物理学会ガイドライン(放射線業務従事者に対する健康診断のあり方、女性放射線業務従事者の妊娠期間中の線量管理方法)について
    電中研服部氏から、2010年度に国の放射線審議会基本部会でまとめられた「ICRP2007年勧告の国内制度等取り入れについて(第二次中間報告)」を受け、日本保健物理学会で策定された2件のガイドラインの内容について説明があった。
    まず、「放射線業務従事者に対する健康診断のあり方」では、法令に定める特殊健康診断の省略規定が実際の現場ではあまり適用されていないことについて、その原因となっている健康診断の要否判定の不明確さを解消するための具体的な判定方法が提示されている。現場の被ばく線量管理責任者と医師との関係などについて質疑が行われた。
    次の「女性放射線業務従事者の妊娠期間中の線量管理方法」では、胚・胎児の等価線量が1mSvを超えることがないようにするための重要な項目として、申告制度の構築、教育のあり方、作業条件の見直しなどが提示されている。
    これら2件のガイドラインを今後国で進められる関連法令の改定作業にいかに活用するか、などについても議論がなされた。

  3. 緊急時におけるゲルマニウム半導体検出器によるγスペクトル解析法について
    日本分析センター新田氏 から、自ら改訂に携わられた、規制庁の放射能測定法シリーズ「緊急時におけるゲルマニウム半導体検出器によるγスペクトル解析法」(改訂版)について、福島事故の反映など改訂経緯を含め、詳細な内容の解説があった。
    主に、福島事故で問題となった「スペクトル上における核種の誤認識」を防ぐ対策が改訂版にどのように反映されているかについて質疑が行われた。

  4. その他(放射線防護課題検討委員会予定等)
    JANSIから、同委員会の今後の計画案について説明を行い、取り上げてほしいテーマがあれば提案してほしい旨を依頼した。
    次回は11月頃に開催予定。

以上