活動状況

放射線防護課題検討委員会 第14回議事概要

日時 平成29年6月1日(木)13時30分~17時00分
場所 一般社団法人 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル15F役員会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 上蓑(理研)、木名瀬(JAEA)、鈴木(元IAEA)、立崎(放医研)、
鈴木(新金協)、林(電工会)、吉田(電中研)、林田(東電)、
前川(原電、代理)、中村(関電)、前田(原燃)
オブザーバー 飯田、佐藤(以上、東電)、青天目、バータルフー・ウンダルマー(以上、JANUS) 、
山岡(JANSI)
講師 高村教授(長崎大)、米原(元放医研)
事務局 仙波、岩井、石田(原安進)

議題と主な議論

  1. 第13回議事録案
    特にコメントはなく了承された。

  2. 放射線被ばくと甲状腺がん
    高村教授(長崎大)より、福島で議論となっている「放射線被ばくと甲状腺がん」についてご講演があり、代表的な甲状腺の病気、日本人の甲状腺がん年齢分布(手術時)、甲状腺がんの予後、原爆被爆と甲状腺がん、チェルノブイリ事故と甲状腺がん、福島事故と甲状腺がんの関係、ならびに福島復興への長崎大の支援活動などについて説明いただいた。講演前には、甲状腺超音波エコー検査の実演があった。
    高村先生からは、甲状腺がんの90%以上は“乳頭がん”と呼ばれる治療後の生存率か極めて高いがんであり、通常は成人期に自然発生するがんであること、福島の小児甲状腺がんの場合は精密な超音波エコー検査を実施したことで、成人期に見つかり易い自然発生甲状腺がんを前倒しに発見した結果(スクリーニング効果)のためであると考えられるとのこと、同じ見解は国連科学委員会レポートでも報告されていることなどが紹介された。そのあと、チェルノブイリ事故における小児甲状腺がんとの比較や福島健康調査における実情などについて質疑が行われた。

  3. 国際基本安全基準(IAEA BSS)について
    米原氏(元放医研)より、自ら策定に携わられたIAEA BSS(1996年版及び最新版)について、策定の経緯と計画被ばく状況における安全要件、BSSを国内法令へ取り入れる場合の課題などを解説していただいた。
    BSSとICRP勧告の関係、BSSと現行の国内法令との差異、規制庁が昨年1月に受けたIAEAのIRRS勧告の内容と今後の対応などについて、委員との間で議論が行われた。

  4. その他(放射線防護課題検討委員会予定)
    JANSIから、同委員会の今後の計画案について説明を行い、取り上げてほしいテーマがあれば提案してほしい旨を依頼した。次回は9月頃に開催予定。

以上