活動状況

放射線防護課題検討委員会 第12回議事概要

日時 平成28年10月24日(水)13時30分~17時10分
場所 一般社団法人 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル13F A/B会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 上蓑(理研)、木名瀬(JAEA)、根井(放医研)、鈴木(元IAEA)、
金野(電工会、代理)、鈴木(新金協)、吉田(電中研)、林田(東電)、
小板橋(原電、代理)、中村(関電)、前田(原燃)
オブザーバー 谷口、永崎(以上、千代田テクノル)、當麻(JANUS)
講師 大口(千代田テクノル)、青天目(JANUS)
事務局 仙波、岩井(原安進)

議題と主な議論

  1. 第11回議事録案
    特にコメントはなく了承された。

  2. 眼の水晶体の線量限度引き下げに係る海外動向調査
    青天目氏(JANUS)から、ICRPによる眼の水晶体線量限度引き下げに伴う海外事業者等の対応に関して、JANSIがこれまで実施した海外動向調査結果について説明いただいた。
    ICRP文書を受けたIRPA、IAEAなど国際機関における基準改定の動向およびそれへの国内事業者の対応のあり方、先行して発電所などの対応を検討している欧州の最近の動向などを中心に質疑がなされた。JANSIでは、今年度下期に、他国に先駆け発電所に眼の水晶体線量のモニタリングを取り入れているスウェーデンへの調査を計画しており、委員からは当該調査に対するアドバイスなども出された。

  3. 原子力施設の眼の水晶体モニタリング
    大口氏(千代田テクノル)を講師に招聘し、原子力施設の眼の水晶体線量モニタリングについて、国際規格の動向、モニタリングの技術的課題などについて説明いただいた。具体的には、IEC、ISO規格の内容と課題、ORAMED(医療スタッフの放射線防護最適化)プロジェクトの成果、フランスで実用化された3mm線量計(DOSIRIS)の紹介など。
    原子力施設では、不均一な放射線場は限定されるので、基本的に眼の水晶体線量モニタリングは現行の方法を変更する必要はないことが方向性として示されたが、そのことを確認する手段としてどのようなものがあるかが議論された。国際機関の改定された基準では、ある条件では試験的なモニタリングが推奨されており、今後その方向の検討も必要となる模様である。

  4. 福島第一原子力発電所事故後の空間線量率の予測
    木名瀬委員(JAEA)から、国の事業の一環で実施された福島第一原子力発電所から80km圏内の空間線量率の長期的な推移予測について説明いただいた。
    走行サーベイ結果や各機関の測定など膨大なデータを集約し、予測モデルにより5年後、10年後、20年後、30年後の減衰状況を予測している。委員会では、チェルノブイリのパラメータの活用状況、除染効果の評価などが議論された。

  5. その他(放射線防護課題検討委員会予定)
    JANSIから、同委員会の今後の計画案について説明を行い、取り上げてほしいテーマがあれば提案してほしい旨を依頼した。次回は2月~3月に開催予定。

以上