活動実績等

放射線防護課題検討委員会 第8回議事概要

日時 平成27年7月21日(水)13時30分~17時00分
場所 一般社団法人 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル13F A会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 上蓑(理研)、木名瀬(JAEA)、島田(放医研)、伴(東京医療保健大)、
林(電工会)、藤永(新金協)、吉田(電中研)、鈴木(千代田テクノル)、
林田(東電)、和田(原電)、中村(関電)、前田(原燃)
事務局 仙波、岩井、石田(原安進)

議題と主な議論

  1. 第7回議事録案
    委員から出されたコメントを反映後、最終版とすることで承認された。

  2. 廃炉の放射線防護について
    国際廃炉研究開発機構(IRID)中田氏から、標記について発表いただいた。
    福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水対策の状況と課題および各組織の役割分担、通常炉における運転中と廃炉時の放射線防護の違いなどについて説明があり、議論を行った。
    福島第一原子力発電所では、デブリの取り出し、事故廃棄物(デブリ、解体廃棄物など)処理、汚染水処理などの重要課題に関する調査研究が計画的に進められているとのことであった。

  3. ICRP(国際放射線防護委員会)の内部被ばく線量評価モデルの変遷と最新の動向について
    放医研松本氏から、標記について発表をいただいた。
    ICRPでは、内部被ばく線量評価モデルの改良がなされて来ており、最新データに基づく新しい評価モデルは一部公開されている。
    これまでの評価モデルをはじめとする評価手法の変遷や、預託実効線量を用いることの妥当性などについて議論を行った。

  4. ICRPダイアログセミナーについて
    当委員会伴委員から、ICRPが福島県内で実施したダイアログセミナーについて発表いただいた。
    チェルノブイリ事故の教訓を踏まえ、福島第一事故後、ICRPのロシャール副委員長、伴ICRP委員らが福島県を訪問し、住民と専門家との直接対話の場としてダイアログセミナーを4年近くにわたり開催してきた。今秋に第12回を開催し、この活動を終了する予定であるとのこと。
    伴委員からは、ICRPとしては区切りをつけるが、福島の各地域で関係者による対話活動が定着し今後継続されることを希望しているとの発言があった。

  5. その他(放射線防護課題検討委員会予定)
    JANSIから、同委員会の今後の計画概要について説明を行った。次回は本年11月に開催予定。

以上