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放射線防護課題検討委員会 第3回議事概要

日時 平成25年12月25日(水) 13時30分 ~ 16時00分
場所 一般社団法人 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル13F A会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 杉浦(原安協)、島田(放医研)、伴(東京医療保健大)、上蓑(理研)、木名瀬(JAEA)、林(電工会)、平野(新金協)、吉田(電中研)、鈴木(東電)、中村(関電)、山口(原電、阿部代理)、高橋(原燃)
事務局 仙波、岩井(原安進)
説明者 高木(三菱総研)

議題と主な議論

  1. 第2回議事録案
    事務局から、前回議事録の説明が行われ承認された。
  2.       
  3. デトリメントの概念
    吉田委員(電中研)から。放射線防護に使用されるデトリメント(放射線による損害)の概念に関する、ICRPのこれまでの検討経緯、現行の課題などについて発表いただいた。
    議論では、主として以下の課題が挙げられた。
    • 国によって医療環境や疾病のバックグランドに大きな差があり、デトリメントをどう扱うかが難しいこと
    • デトリメントは、がんなどの疾病に適用するLNT(直線)モデルを前提とする概念であり、現在ICRPなどで検討されようとしている心臓疾患など、しきい値のある非がん影響への適用には検討すべき点が多いこと
  4.       
  5. デトリメントの評価と運用
    高木氏(三菱総研)から、宇宙飛行士の放射線被ばくに関するデトリメント評価と線量制限値決定への適用について発表いただき、議論を行った。
    1日に1mSv程度被ばくする宇宙飛行士に対しては、致死がん、非致死がんなどのデトリメントを評価し、年間の線量管理ではなく、生涯を通してリスクを管理するという考え方が取られている。
  6.       
  7. その他(放射線防護課題検討委員会予定)
    原安進より、同委員会の今後の計画および原安進が取り組んでいる福島第一発電所支援活動の概要について説明が行われた。また適宜、課題を提案していただくよう各委員への要請があった。

以上