活動実績等

運転責任者運営委員会 第28回議事概要

    
日時 令和1年10月23日(水) 13時30分 ~ 17時00分
場所 原子力安全推進協会 第5会議室

出席者(敬称略 順不同)

委員 北村正晴(テムス研究所),島津洋一郎(北海道大学),
月川哲雄(グローバルテクノ),風間英明(BTC),
白﨑理俊(NTC:小松委員代理),豊住健司 (JANSI),
前山忠毅(電事連:渥美委員代理)
事務局 原安進 坂元祐二,小暮雄三,遠藤英由,高恭彦,神孝喜,関口健夫,西端利和,宝玉章,
千葉修

議題

     
  1. 前回議事録の確認(報告)
  2. 令和1年度上期運転責任者筆記/口答試験の結果について(報告)
    ①通常運責 ②1F運責
  3. ROP 導入に伴う関連法令変更への対応について(報告)
  4. 運転責任者合格証保有者とのコミュニケーション活動の実績と今後の予定について(報告)
  5. 実機体感研修の今後の予定について(報告)
  6. PWR 電力とBWR 電力の運責判定試験結果の状況について(電力CNO への情報提供)(報告)
  7. 更新条件不成立による運転責任者資格喪失について(報告)

議事

  1. 定足数の確認
     会議定足数を満足し,運営委員会が成立することを確認した。

  2. 事務局メンバー変更について紹介・挨拶

  3. 前回議事録の確認
     前回議事録が了承された。

  4. 令和1 年度運転責任者筆記/口答試験の結果について
    ①通常運責
      事務局より説明し,内容について確認された。主な質疑は以下のとおり。
     委)法令の講習評価が1 回目と2 回目では,「良」と「可」の割合が異なっているが,講師は別の人か。
     事)講師は別の人である。
     委)了解したが,「良」の評価が少ない講師は厳しい人なのか,また,講師経験はあるのか。
     事)個人的に厳しい人とか,課題が難しかったことはないと判断している。課題で求めた内容を的確に回答をした
      受講者(1 名)だけが「良」の評価を受けた。他の受講者は,回答以外の記載内容が多く正解としてはカバーさ
      れていたが,的確ではないと「可」の評価を受けた。今回の講師は講習経験はある。
     委)受講者は保険を掛けるため,正解以外の内容も記載することは理解できるが,法令であるため正解だけを記載
      すべきものであり,しっかりと記載させることが重要である。
     事)毎回,機会あるごとに周知しているが,しっかりと課題を読み込んでいないことが推定される。
     委)年度平均での筆記/口答試験結果では,PWR の点数低下が大きく,BWR との点数差も過去最大とのことで
      あるが,運転職場の人気や運転責任者になりたくない等の士気低下の影響はないのか。
     事)もともとその様な傾向はあったが,特に,1F 事故以降,運転責任者の責任が大きくなってきていることもあ
      り,その傾向は増えていると感じている。但し,今回の平均点の大幅な低下はそれとは別の不合格者個人による
      ものと判断している。
     委)電力による成績差はあるのか。
     事)特定電力の点数が低いということではない。今回は不合格者個人の影響が大きい。
     委)口答試験の良好事例で,ほとんど回答の無かった「現場に向かわせる時に,放射線被ばくを注意させる」と回
      答した受験者が1F 受験者に1 名いた,とのことであるが,とても重要なことである。原子力職場であり,放射
      線被ばくについては当然のこととして知識はあると思うが,基本的な姿勢であるため運転責任者には確実に回答
      してほしい。なぜ,被ばく防止等の回答者が少ないのか。
     事)当然のこととして,意識はあるが,あえて回答しないこともあると思うが,長期間プラント停止で運転してい
      ないことによる感受性低下も考えられる。
     委)訓練の実技では,被ばくやけがといった安全に対する意識が高く,指示対応もできている。
     事)口答試験ということで,事象に対する操作や対応を主体的に回答しているかもしれない。1F受験者1人から
      回答があったのは,通常プラントと環境が異なっているため,日々変化する現場を強く意識している表れである
      とも思う。

    ②1F運責
      事務局より説明し,内容について確認された。

  5. ROP 導入に伴う関連法令変更への対応について
     事務局より説明し,内容について確認された。

  6. 運転責任者合格証保有者とのコミュニケーション活動の実績と今後の予定について
     事務局より運転責任者合格証保有者とのコミュニケーション活動の実績と今後の予定について説明し,内容について確認された。
  7.  事)次年度の集合型コミュニケーション活動は,R2.7.16~7.17 で福島第一視察を含めいわきで開催予定。発電所
      を訪問してのコミュニケーション活動は,3 ヵ所/年度を計画している。その際は,試験結果傾向等についても
      情報提供していく。

  8. 実機体感研修の今後の予定について
     事務局より令和1年度実機体感研修計画について説明し,内容について確認された。
    事)今年度は上期で5 回実施,下期で6 回実施予定。なお,長期派遣については日本原電(敦賀)から1 年から2 年
     程度の希望があるため受入サイトを調整しており,北海道電力(泊)は2年間の予定で,関西(高浜)と四国(伊
     方)に派遣中である。また,今年6 月には,2018 年度の開催実績をもとに派遣電力と受入電力合同で,報告会
     開催した。派遣側,受入側双方にメリットがあること,PWR とBWR の垣根を越えたベンチマーク効果があるの
     で継続していく予定。

  9. PWR 電力とBWR 電力の運責判定試験結果の状況について
     事務局よりPWR 電力とBWR 電力の運責判定試験結果について説明し,内容について確認された。

  10. 更新条件不成立による運転責任者資格喪失について
     事務局より更新条件不成立による運転責任者資格喪失について説明し,内容について確認された。

以上