活動実績等

運転責任者運営委員会 第27回議事概要

    
日時 平成31年4月19日(金) 13時30分 ~ 16時05分
場所 原子力安全推進協会 第5会議室

出席者(敬称略 順不同)

委員 北村正晴(テムス研究所),島津洋一郎(北海道大学),
月川哲雄(グローバルテクノ),風間英明(BTC),小松泰樹(NTC),
豊住健司 (JANSI),前山忠毅 (電事連:渥美委員代理)
事務局 原安進 中川敦之,坂元祐二,小暮雄三,齋藤満雄,三浦和男,遠藤英由,荒田豊志,
神孝喜,西端利和,宝玉章,千葉修

議題

     
  1. 前回議事録の確認(報告)
  2. 平成30年度運転責任者筆記/口答試験の結果について(報告)
    ①通常運責 ②1F運責
  3. 平成30年度運転責任者判定業務の実施状況について(報告)
    ①通常運責 ②1F運責
  4. 1F運責制度(実施計画の見直し)計画について(報告)
  5. 令和1年度判定計画について・シミュレータ訓練機関審査予定(報告)
  6. シミュレータ訓練機関審査結果について(報告)
  7. 運転責任者合格証保有者とのコミュニケーション活動の実績と今後の予定について(報告)
  8. 実機体感研修の今後の予定について(報告)
  9. 不適合について(報告)
    ①シミュレータ訓練機関認定証関連
    ②合格証保留証明書の発行関連
  10. ROP関連運転員能力検査試運用に係るNRAとの面談結果(報告)

議事

  1. 定足数の確認
     会議定足数を満足し,運営委員会が成立することを確認した。

  2. 中川部長挨拶

  3. 前回議事録の確認
     前回議事録が了承された。

  4. 平成30年度運転責任者筆記/口答試験の結果について
    ①通常運責
      事務局より説明し,内容について確認された。主な質疑は以下のとおり。
     委)口答試験委員の意見に「回答の声が小さい受験者がいる」との意見が目立つが何か傾向はあるのか。
     事)最近の統制のとれた訓練の影響もあるのかとの意見もあったが,そうではないと判断している。BWR,PWR
       に係らず回答に自信の無い受験者は声が小さい。リハーサル等で十分な自信をもっている受験者は,回答に
       際し,しっかりと声が出ている。
     委)口答試験はそのような,回答姿勢や態度も見るものである。
     委)口答試験委員所見の配点状況では,加重平均がPWR(4.3)とBWR(6.3)に2点の差があるが,実際にどのよう
       な状況か。
     事)実力そのままの差であると考えている。講習講師等がオブザーブしてもそのような評価である。PWR受験者
       の方が年齢が高く,経験も豊富であるため高得点になるかと思っていたが,年齢の若いBWRの方が高い得点
       である。BWRは口答試験にあたり,リハーサルにビデオ撮影等を採用してしっかりと準備ができているもの
       と思う。
    ②1F運責
      事務局より説明し,内容について確認された。

  5. 平成30年度運転責任者判定業務の実施状況について
    ①通常運責
      事務局より以下の改善項目を合わせて説明し,内容について確認された。
     事)各回の試験結果の傾向と試験委員・講習講師のご意見を,各電力の運責保有者,受験者に対し情報として幅広
       く提供するため,平成30年度第1回からJANSIホームペ-ジ公表を開始した。
    ②1F運責
      事務局より以下の改善項目を合わせて説明し,内容について確認された。
     事)各回の試験結果の傾向と試験委員・講習講師のご意見を,通常運責と同様に1Fの運責保有者,受験者に対し
       情報として幅広く提供するため,平成30年度第3回からJANSIホームペ-ジ公表を開始した。

  6. 1F運責制度(実施計画の見直し)計画について
      事務局より1F運責制度の見直し経過について今後の方針も合わせて説明し,内容について確認された。

  7. 令和1年度判定計画について・シミュレータ訓練機関審査予定
      事務局より説明し,内容について確認された。

  8. シミュレータ訓練機関審査結果について
      事務局より良好事例も合わせて説明し,内容について確認された。
     事)NTCの良好事例:MAAPの導入に伴い,SA関係の新規訓練コースを開設すると共に,補講資料の充実を図
       り,若年層から監督者まで体系的に教育・訓練を実施する取組みを行っている。
       BTCの良好事例:シビアアクシデント発生時の対応のレベルアップを目的とする緊急時対策 本部要員訓練
       (応用演習)コースを開発し,2018年8月に第1回を実施した。

  9. 運転責任者合格証保有者とのコミュニケーション活動の実績と今後の予定について
      事務局より説明し,内容について確認された。主な計画は以下の通り。
     事)発電所訪問のコミュニケーション活動は年3箇所程度計画する。
       集合型コミュニケーション活動は,本年度も昨年同様の内容を基本として,いわき市で1回計画している。

  10. 実機体感研修の今後の予定について
      事務局より以下の内容を含め説明し,内容について確認された。
     事)実機体感研修は希望する電力が多く,令和元年度は11チームの受入枠を作り,稼動中のPWRプラントで計画
       している。短期がほとんどであるが,1年,1年半といった長期派遣の希望も出ている。

  11. 不適合について
    ①シミュレータ訓練機関認定証関連
      事務局より説明し,内容について確認された。
    ②合格証保留証明書の発行関連
      事務局より説明し,内容について確認された。
     事)不適合については2件発行されたが,いずれも合否判定の根幹に関わるものではない。
       しかし,今後は発生させないよう気を引き締めて業務をおこなっている。

  12. ROP関連運転員能力検査試運用に係るNRAとの面談結果
      事務局より説明し,内容について確認された。主な質疑は以下のとおり。
     委)NRAは,NRCと同等,あるいはNRAとしての独立,どちらを目指しているのか。
     事)NRCに限りなく近づけたい(NRCと同等)を目指している。
     委)検査の方法論に目がいっているようだが,検査の目的を押さえ証明(説明)していけば良い。
     事)その通りであると思っている。
     委)試験問題や試験内容の難易度の確認とあるが,何をどのように確認,判断するのか。
     事)現時点では,具体的な事は分からない。
     事)今後,運責判定における運転責任者の各委員会の位置付け,役割等について説明が必要になる可能性もある。

以上