活動実績等

運転責任者運営委員会 第23回 議事概要

日時 平成29年4月12日(金) 13時30分 ~ 17時30分
場所 原子力安全推進協会 第5会議室

出席者(敬称略 順不同)

委員 北村正晴(テムス研究所),月川哲雄(グローバルテクノ), 後藤好美(BTC),
小松泰樹(NTC),矢森洋一 (JANSI)
事務局 原安進 中川敦之,坂元祐二,小暮雄三,三浦和男,遠藤英由,荒田豊志,西端利和,
千葉修

議題

  1. 前回議事録の確認(報告)
    -1. 1F筆記ニ項の○×記述式問題の運用について(報告)
  2. 平成28年度運転責任者筆記/口答試験の結果について(報告)
    ①通常運責 ②1F運責
  3. 平成28年度運転責任者判定業務の実施状況について(報告)
    ①通常運責 ②1F運責
  4. 平成29年度判定計画について,シミュレータ訓練機関審査予定(報告)
  5. シミュレータ訓練機関審査結果について(BTC) (報告)
  6. OPエクセレンスガイドラインとTCP(専門分野ごとの発電所等からの問い合わせ窓口)について(報告)
  7. 発電所訪問による運転責任者合格証保有者とのコミュニケーションの実施について(報告)
  8. 運転責任者判定に携わる筆記/口答試験員と講習講師及び事務局との意見交換会の紹介(報告)
  9. 問題バンクの整理について(報告)
  10. 委員委嘱状況について(報告)
  11. INPO ギャップアセスについて(報告)
  12. 計算問題の考え方について(報告)

議事

  1. 定足数の確認
    会議定足数を満足し,運営委員会が成立することを確認した。

  2. 前回議事録の確認
    前回議事録が了承された。

  3. 1F筆記ニ項の○×記述式問題の運用について
    事務局より説明し,内容について確認された。

  4. 平成28年度運転責任者筆記/口答試験の結果について
    a.通常運責
     事務局より説明し内容について確認された。
     [主な意見]
    • 「筆記/口答試験結果」の平均点はH26年度以降低下傾向が続いているが,受験者は3年に1回受験するのか。
      ⇒「筆記/口答試験」は新規受験者のみの受験である。更新者は訓練機関で筆記試験を受けているが,点数的にはあまり変化がないと聞いている。
    • 新規であれば,年齢も更新者よりは比較的若い年代となり,業務的にも忙しい職位か。
      ⇒副長クラスであり,業務量が多く,加えて若年層の育成・指導等もあり業務的にも忙しい職位ではあると思う。今年度のPWRの不合格者は、他部門から戻ってきたもので、試験までの期間が短く、勉強する期間が短かったという話も聞いているが,実態を明確に把握しているわけではない。
      ⇒「口答試験平均点」については,低下傾向が大きく見えるが,平成27年度第4回より試験委員所見の配点変更したことによるものである。変更に対して委員からは,問題の理解能力や説明能力,回答姿勢がより良く判断できるようになったとのご意見をいただいている。   
      以前の傾向であったBWRとPWRでの点数差(BWR<PWR)は,BWR受験者の年齢層が低く経験値の低さから試験委員とのコミュニケーションがとれないことによるものであったと考えている。しかしながら,職場のリハーサル状況を受験者間で確認することで最近は,格段によくなっており,経験値の影響はなくなってきている。
    b.1F運責
    事務局より説明し内容について確認された。

  5. 平成28年度運転責任者判定業務の実施状況について
    ①通常運責
     事務局より説明し,内容について確認された。
    ②1F運責
     事務局より説明し,内容について確認された。

  6. 平成29年度判定計画について,シミュレータ訓練機関審査予定
    事務局より説明し,内容について確認された。

  7. シミュレータ訓練機関審査結果について(BTC)
    事務局より説明し,内容について確認された。

  8. OPエクセレンスガイドラインとTCP(専門分野ごとの発電所等からの問い合わせ窓口)について
    事務局より説明し,内容について確認された。
    [主な意見]
    • 対応業務が拡大し,業務量も増加することになると思うが,運転責任者判定業務に支障が出ないようにしてほしい。

  9. 発電所訪問による運転責任者合格証保有者とのコミュニケーションの実施について
    事務局より説明し,内容について確認された。
    [主な内容]
    ⇒大きな成果の例としては,運転を再開した九州電力川内原子力発電所と四国電力伊方原子力発電所に他電力運転員を派遣し,実機体感研修を計画・実施した。運転経験の少ない運転員には有効であり,訪問を受けた発電所の運転員も刺激・励みにもなった。
    ⇒伊方発電所の実機体感研修においては,BWR運転員がPWR発電所を訪問することによる相違点・共感点などを実際に体感でき効果をあげていた。
    ⇒コミュニケーション活動ではシミュレータ訓練を観察しているが,事故対応が静かで統制の取れたものへと変化しており,電力大で取り組んでいる標準パフォーマンス検討会議の成果が浸透していることを確認することができた。この標準パフォーマンスの浸透もコミュニケーション活動からの成果の例と感じている。

  10. 運転責任者判定に携わる筆記/口答試験員と講習講師及び事務局との意見交換会の紹介
    事務局より説明し,内容について確認された。

  11. 問題バンクの整理について
    事務局より説明し,内容について確認された。
     [主な意見]
    • 各問題を数値で定量評価する方法(手法)なので,点数の範囲等を見直しや上限設定が必要。検討すること。
      ⇒拝承。

  12. 委員委嘱状況について
    事務局より説明し,内容について確認された。

  13. 委員委嘱状況について
    事務局より説明し,内容について確認された。

  14. 計算問題の考え方について
    事務局より説明し,内容について確認された。
    • 計算問題は必要であると考えているが,「計算問題を通じて,運転責任者に求める能力の「イメージ」はどこが作ったのか。
      ⇒事務局で考え方としてまとめたものであり,試験問題委員会で了解をいただいたものである。
    • 今後,SA対応等を想定した場合は,2つ目の「事象進展を予測・推測できる判断能力」の重みが大きいと考える。イメージとしては3つとも良いが,同列とは言えないかもしれない。
    • 実際の事象発生時に求められる相場感(水位低下予測値,予測時間等の把握)は必要であると考える。又,時間を要する問題だと,受験者は最初からあきらめる可能性もあるので,平均2分程度で回答できる問題として,適切な文の長さ,難易度等の考慮が必要。

以上