活動実績等

運転責任者運営委員会 第19回議事概要

日時 平成27年4月13日(月) 13時30分 ~ 16時30分
場所 原子力安全推進協会 第1会議室

出席者(敬称略 順不同)

委員 北村委員長,島津委員,月川委員, 後藤委員,小松委員,熊谷(尾野委員の代理)
事務局 原安進 中川敦之,坂元祐二,小暮雄三,千葉修,遠藤英由,中村正明

議題

  1. 前回議事録の確認
  2. 平成26年度運転責任者筆記/口答試験の結果について(通常運責,1F運責)
  3. 平成26年度運転責任者判定業務の実施状況について (通常運責,1F運責)
  4. 平成27年度判定計画について
  5. 1F関係 ニ項筆記試験他 試験方法及び採点について
  6. 筆記/口答試験委員,講習講師及び運責事務局による意見交換
  7. 電力合否判定規程再申請に伴う原安進の対応について
  8. 発電所訪問による運転責任者合格証保有者とのコミュニケーションの実施について
  9. その他

議事

  1. 定足数の確認
    会議定足数を満足し、運営委員会が成立することを確認した。

  2. 前回議事録の確認
    前回議事録が了承された。


  3. 平成26年度運転責任者筆記/口答試験の結果について(通常運転責任者,福島第一運転責任者)
    事務局より説明し,内容について確認された。
    1)通常運転責任者
    [主な意見]
    • 平成26年度の筆記/口答試験の平均点は,平成25年度と比べて概ね点数が上がっている。この要因については,次年度以降の結果を確認しないと判断できないのではないか。
      ⇒新規制基準に関する試験問題が公開され,受験者の学習効果が出てきたと考えられるが,今後は保安規定等の変更に係る試験問題の出題が予想される。新しい問題に対する受験者の対応によっては状況が変わると考える。
    • 物事に変化があるときには,チェンジマネジメントが大事であり,試験問題もその一つである。種々の機会を通じて,法令等が変更になったところを重点的に勉強する必要性を電力に伝えていってもらいたい。
      ⇒筆記/口答試験の平均点の推移や要因等について,サイトとのコミュニケーションや連絡会の場を通じて電力に伝えていく。
    2)福島第一運転責任者
    [主な意見]
    • 津波AMGに係る,事象発生後短時間に用いられている「30時間」という値の根拠は妥当か。
      ⇒津波AMGに記載された所要時間の目安であることから,妥当と判断している。
    • 定められたことを規程通りに行えば,多少予想と異なっても規程通りに対応したということで従業員を守ることができる。30時間と24時間で,根拠として明確なものではないかもしれないが,定められたことを遵守するとこが大事であることを伝えてもらいたい。
      ⇒拝承
    • 模範解答に無い解答を多数解答した場合の対応について意見交換したい。意味が重複した解答や,誤りを含むものもあり一概に扱うことは難しいと思う。この場合,試験委員の協議により採点すべきと考える。沢山書きさえすれば有利になるということは避けるべきと思うが。
      ⇒現状,要求した解答数より多数解答した場合に,その中に誤った内容が含まれていても減点はしていない。また,優先度についても,現在の1F状況下では,様々なケースによって異なり考慮はしていない。採点は試験委員の協議で実施している。今後は設問を工夫して,解答に優先度が反映されるよう配慮したい。
      採点に際しては,同じ採点ルールで継続性を持つことが大事と考えている。模範解答に無い解答でも,正解であれば以後に反映し,同じルールで採点することが重要と考えている。

  4. 平成26年度運転責任者判定業務の実施状況について(通常運転責任者,福島第一運転責任者)
    事務局より説明し,内容について確認された。
    1)通常運転責任者
    [主な意見]
    • 別表2の諮問委員会審議結果の内容の中に,「内容について確認された。」と「ディスカッションを行った。」という表現があるが,この違いは何か。
      ⇒諮問委員会の役割として確認する事項は,「内容について確認された。」の表現を用い,JANSIの活動内容についてご意見を伺った事項を「ディスカッションを行った。」と表現している。「ご意見を伺った。」に表現を改める。
    2)福島第一運転責任者
    [主な意見]
    • 別表2の(1)主な会議の表,備考欄に記載されている「東京」「BTC」は何を意味しているのか。
      ⇒参加者を記したもので,東京電力とBTCのことを示している。東京電力に表現を改める。
    • 別表1「平成26年度の1F筆記/口答試験委員及び講習講師」において,第1,4回は講師の記載があるが,第2,3,5回に講師の記載がないのはなぜか。
      ⇒第2,3,5回の受験者は,全て通常運責の資格を有している者で,1F制度移行期間内に追加で1F試験の技能及びイ,ロ,ハ項の試験を受験している。講習は必要なく講師も選任していない。

  5. 平成27年度原子力発電所運転責任者判定計画について
    事務局より説明し,内容について確認された。

  6. 1F関係 二項筆記試験他 試験方法及び採点について
    1F関係ニ項筆記試験の試験方法及び採点の考え方について事務局より説明し,以下の意見があり,次の通り対応することとした。
    [主な意見]
    • 7頁の必須キーワードが2つある場合の採点,例2)において,「・・・に関する記述が無い場合は,最大1点とする。」となっているが,必須キーワードが2つのため,「・・・に関する記述がいずれも無い場合は,最大1点とする。」に変更すべき。
      ⇒拝承。

  7. 筆記/口答試験委員,講習講師及び運責事務局による意見交換
    事務局より説明し,内容について確認された。
    • 講習・講演を行われた方と試験方とのコミュニケーションについては,有益なものと判断できることから,これからも適宜実施してもらいたい。
      ⇒拝承。

  8. 電力合否判定規程再申請に伴う原安進の対応について
    事務局より説明し,内容について確認された。
    [主な意見]
    • 保安規定等の変更情報について,電力とJANSIの間で受け渡しミスが起こらないような仕組みとなった。但し,電力からの情報が届かないということを理由に試験問題への反映が滞ることは避けてもらいたい。
      ⇒保安規定については,電力から直接運責Grに変更情報が届く仕組みにしている。また,法令関係の変更情報は,JANSIが独自に情報を収集している。

  9. 発電所訪問による運転責任者合格証保有者とのコミュニケーションの実施について
    事務局より説明し,内容について確認された。
    [主な意見]
    • JANSIの運責試験制度スキームそのものが有効であるか,又は運転責任者の実務にとって役に立っているかの確認が必要である。この確認は,JANSIの立場を説明する上で有効ではないか。現状の把握として,運転責任者のモチベーションや意識,知識などをインタビューを通じて確認し,その結果として運責試験制度がどのように役立っているかを講習講師・試験委員の会合等で情報共有してもらいたい。
      又,この様な評価は第三者的な立場の者が行うことが望ましい。この意見は大事なポイントとなる。評価の部分に,運責の判定業務に携わらない者が保てると第三者性が高まる。
      ⇒講習講師・試験委員の会合は今後も継続していく予定であり,この場を通じて情報共有を図っていきたい。又,第三者的立場での評価について今後検討したい。

以上