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運転責任者諮問委員会 第10回議事要旨

日時 平成27年4月20日(月) 10時30分 ~ 13時20分
場所 原子力安全推進協会 第5会議室

出席者(敬称略 順不同)

委員 木村委員長,森本委員,市瀨委員,副島委員
原安進 藤江理事長,久郷理事部長,中川部長代行
事務局 坂元GL,千葉

議題

  1. 会議定足数の確認,議事次第と配布資料の確認
  2. 理事長挨拶
  3. 前回議事録の確認
  4. 副島委員,市瀬委員の再委嘱について
  5. 平成26年度 運転責任者判定業務実施状況について
    (1F運転責任者判定制度導入,運転実技試験のSA対応導入含む)
  6. 電力合否判定規程再申請に伴う原安進の対応
  7. その他
    • JANSIの人材育成活動の総括と今後の取組みについて

議事概要

  1. 副島委員,市瀬委員の再委嘱について
    副島委員及び市瀬委員の委嘱継続(3年)について確認いただいた。
  2.   
  3. 平成26年度 運転責任者判定業務実施状況について
    事務局より,平成26年度運転責任者判定業務実施状況について報告した。特徴的なこととして,通常運責更新者1名が不合格となっており,運責判定業務を開始してから始めてのことであった。また1Fの判定業務が開始されたが,実績が少ないため報告では数値のみの記載となっている旨を説明。
    【主要議事】
    • 平成23年度に7名,平成25年度に5名不合格者がいるが,その後どうなったのか。
      ⇒全員再受験をおこない,運転責任者合格証を取得している。
    • 運転責任者合格証保有者は人事上のローテーションはあるのか。
      ⇒基本的には運転責任者の職務に就いている。年齢により他部門(社内シミュレータのインストタクター等)へ異動となるが,最近は定年まで運転責任者を務める人も増えてきている。
    • 1Fの運転責任者は制度移行期間に1F運責資格を取得したのか。
      ⇒現役の実務をおこなっている当直長は,全員(18名)が取得した。そのため昨年度の移行期間中(1F運責試験全5回)は,通常運責試験と分けて実施した。平成27年度は全て通常運責試験に合わせて実施することとしている。
    • 事故発生時の発電所長と当直長との関係で,現場での判断に対しての役割はどうなのか。
      ⇒基本的には,事故発生からTSCが立ち上がるまでは当直長,その後は発電所長の判断となる。そのため,当直長実技試験にSA対応を導入したり,各発電所では実際に活動できるように1Fの課題を洗い出した(コミュニケーションギャップ等)対応訓練をおこなっている。
    • 1F5▪6号試験と通常運責試験の違いは何か。
      ⇒試験範囲の違いである。通常設備以外の1F特有性設備を試験に取り込み,知識を確認していくことを求めている。あくまでも1F特有ということで5▪6号(通常運責)に追加された付帯設備だけを試験対象範囲として追加した。
  4.   
  5. 電力合否判定規程再申請に伴う原安進の対応について
    事務局より,説明を行い,電力合否判定規程再申請に伴う原安進の対応について確認された。

  6. その他
    JANSIの人材育成活動の総括と今後の取組みについて,事務局より,説明を行い,ご意見を伺った。
    【主要意見】
    • リーダーシップ育成研修については,事業者も様々な取組みをやっていると思うが,それらとの棲み分けや連携はどのようになっているのか。
      ⇒一般的な研修は実施されていると思うが,緊急事態を想定したマインド面中心のリーダーシップ研修はJANSIならではのものであり,活用してほしいと考えている。
    • リーダーとはどの層を想定しているのか。
      ⇒JANSIの役割分担として,上層部を対象とした研修としている。事業者においては,実務者レベルのミドルリーダー研修は一生懸命やっている。(JANSIの役割分担として,上層部を対象とした研修であることを明確にしておけばいいとのご意見をいただいた。)
    • 事故時等に孤独な状態においても決断のできる運転責任者の資質を向上させることが重要である。ある瞬間は発電所長以上の力量,責任が要求されるがそのための人選を事業者は(JANSIの責任範囲ではないが)行っているのか。
      ⇒基本的にそのような人選を実施していると思っている。また,事業者においても孤独な立場となる運転責任者を日頃よりサポートしている事を事業者とのコミュニケーションにより確認してきた。
    • 訓練は必要であり,重要であるが,研修,訓練だけでは不足であると感じている。
      ⇒JANSIとしては,ミドル以上(管理職)に対して,特にノンテクニカルスキルの観点から覚悟,リーダーシップの向上をさせるよう努めている。
    • JANSIの使命としては,ミドル以上(管理職)のリーダーシップを向上させることである。
    • その他,航空機業界,鉄鋼業界,鉄道業界の資格試験のあり方,教育・訓練等,様々な議論が行われた。

以上