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新安全基準骨子案に対する協会意見

平成25年2月28日
原子力安全推進協会


要旨:新安全基準の性能規定化を促進すべき。
    (1)設計基準骨子案 (2)シビアアクシデント対策骨子案 の全般的内容について。

意見:新安全基準は、具体的な「仕様規定」が多数あり、本来安全性を向上させるはずの最新知見の反映等を遅延させることから、要求される性能を規定した「性能規定」とするよう、不断の努力を続けていくべきである。

理由:国の規制基準については、規定した仕様だけが認められる仕様規定の場合、最新知見の反映が遅れ、結果的に安全性向上を阻害する要因になるため、欧米諸国を参考として、これまで性能規定化を進めてきた経緯がある。原子力規制委員会におかれても、今般の新安全基準策定のための検討チームなどを通して、性能規定化が本来の規制のあり方と認識されているものと理解している。しかし、今回の新安全基準の要求事項の詳細については、仕様規定の記載が多数見られ、また要求される性能そのものも明確になっていない。新法制下では、継続的な安全性の向上を目指しており、新安全基準についても本来あるべき姿である性能規定とすべく不断の努力が必須である。そのためには、例えば、原子力規制委員会の下に新安全基準の性能規定化を進めるための常設委員会を設ける等、計画性を持って性能規定化を進めていくべきと考える。

以上