活動状況

放射線防護課題検討委員会 第15回議事概要

日時 平成29年9月20日(水)13時30分~16時40分
場所 一般社団法人 原子力安全推進協会 三田ベルジュビル13F D会議室

出席者(順不同 敬称略)

主査 中村(東北大)
委員 上蓑(理研)、木名瀬(JAEA)、鈴木(元IAEA)、森(新金協)、
林(電工会)、岩崎(電中研、代理)、吉田(東電)、秋宗(関電、代理)、
前田(原燃)
オブザーバー 林田(東電)、バータルフー・ウンダルマー(JANUS)、沼端(原燃)、
五嶋(三菱重工)、渡部(東北電)、井上、望月(以上、中部電)
講師 福地、青天目(以上、JANUS)、出來島(中部電大)
事務局 仙波、岩井、石田(原安進)

議題と主な議論

  1. 第14回議事録案
    特にコメントはなく了承された。

  2. 甲状腺がんの発がんモデル
    福地氏(JANUS)より、文献調査、インタビュー調査等から得られた甲状腺がんの発がんモデルについて発表があった。福島では、成人期に自然発生する生存率の極めて高い“乳頭がん”が小児に多く発生しており、これは精密な超音波エコー検査を実施したことで、成人期に見つかり易い自然発生甲状腺がんを前倒しに発見した結果(スクリーニング効果)であるとの見解が有力となっている。このように特異的な性質をもつ甲状腺がんについて、これまでいくつかの放射線発がんモデルが提唱されているが、解明には至っていない。各発がんモデルのチェルノブイリ事故や福島における小児甲状腺がんのデータへの適用性検討結果などについて質疑が行われた。

  3. 原子力発電所放射線モニタリング指針JEAG4606-2003の改定
    日本電気協会放射線モニタリング指針検討会主査候補の出來島氏(中部電力)より、本年3月に制定された改定版について解説があった。
    再処理施設のモニタリング関連事項の取り入れ状況、事故時モニタリングの記載状況、モニタリングポストの電源確保対策などについて質疑が行われた。

  4. 眼の水晶体の線量限度見直しに関するリングハルス発電所調査
    青天目氏(JANUS)より、9月上旬に実施したスウェーデンのバッテンフォール社のリングハルス発電所への訪問調査結果について、速報の報告がなされた。
    国内でも眼の水晶体の線量限度見直しに関する法令改正が検討されており、今後、国内発電所では眼のモニタリングなどについて対応が必要であることから、先行しているスウェーデンにおける対応方針や具体的対策について、活発な質疑が行われた。

  5. その他(放射線防護課題検討委員会予定等)
    JANSIから、同委員会の今後の計画案について説明を行い、取り上げてほしいテーマがあれば提案してほしい旨を依頼した。
    また、現在ICRPで意見募集が行われている、ICRP/ICRU共同レポート「外部放射線被ばくに関する実用量」の和訳版を配布した。
    次回は12月頃に開催予定。

以上